人と地域の魅力探る
インターネットラジオ

飲食店プロデュースの「ラフ＆ピース」(東京)代表の萩原明さん＝写真右＝が、東川町のサテライトオフィスで、インターネットラジオ「ULTRA PUNKS RADIO」の放送を始めました。旭川の工務店代表の緑川裕史さんとコンビを組み、毎回近郊で活躍する多彩なゲストを迎え、人と地域の魅力を掘り下げています。

萩原さんは居酒屋やカフェ、バーなどの飲食店に、音楽、アート、古着などのポップカルチャーを取り入れた特色ある店舗づくりを展開しています。これまでに東京、大阪で10店近くの直営店開業やプロデュースをしてきました。北海道との接点は、従業員の故郷が旭川だったこと。親が病気になった従業員が地元に帰りやすいよう、昨年、旭川のさんろく街にミュージックバーを開業。準備のため旭川を訪れた萩原さんは、「自然、水、食、人。東京生まれの自分にとって、すべてが魅力的だった」と話します。

世界的建築家の隈研吾さんがデザインした東川のシェアオフィスに拠点を移し、7月下旬からインターネットラジオをスタートしました。放送を始めた経緯について、「東京では居酒屋の中にDJブースを作って仲間と放送していたので、何かを発信する手段として自然なことだった」と語ります。

これまでに招いたゲストは、デザイナー、ダンサー、大工、カメラマン、クラフトビール製造者、美容師など。いずれも本業にとどまらずクリエイターとして広く地域で活躍する人たちです。仕事を通じ、自然体でいられる場所づくりをしてきた萩原さんは、「この地域にはそうした空気感がある。東京では埋もれてしまう人も、一人ひとりが個性を持って生きている」と語ります。東京時代は自分が暮らすまちの人口減少について真剣に考えることはありませんでしたが、「放送を通じてこの土地の魅力を発信し、旭川や大雪山エリアに人を呼びたい」と力を込めます。

番組は1～2週間に1回更新していて、パソコンやスマホのブラウザ(https://www.urupan.com/)で聴くことができます。問い合わせは萩原さん(TEL.090-7739-6375)へ。