ネット通販の課題解決めざし
預かりサービスをテスト中

カンガルー便でお馴染みの西濃運輸を擁するセイノーホールディングス株式会社(本社・岐阜県)が、新たな物流サービスの実証実験を旭川でスタートしました。

ネットで購入した商品を拠点施設の「matomeru(マトメル)」(旭川市神楽2条6丁目3-11)で預かってもらえるサービスで、利用者は好きなタイミングで引き取ることができます。複数の注文をした場合は商品が揃うまで預かってくれるため、利用者は一度の引き取りでまとめて手に入れることが可能。フリマアプリなどで個人間での取り引きが増えるなか、自宅の住所を明かさなくてもよいというメリットもあります。

帰宅時にポストを覗いて、不在票が入っていたときのがっかり感や配達員さんに対しての申し訳なさ、時間指定で頼んだものを待つやきもきした気分は、誰もが経験したことがあるはず。実際、全配達物の約12％が再配達というデータもあり、物流を担う企業にとってはもちろん、ユーザーにも望ましい状況とは言えません。またネットショッピングの普及により物流の需要が増え続ける一方、人手不足や燃料費の高騰で物流コストは今後も上がり続けるといわれています。この取り組みでは、再配達を減らすことによるコスト削減と、環境への効果も期待できそうです。

実験は2024年3月末まで。受け取り可能時間は、平日は午後2時から10時、土日祝は午前10時から午後6時。「お出かけのついでに受け取る、新しい物流の形です。反響次第では4月以降も継続予定です」と担当の村木さん＝写真＝。ホームページから会員登録後、期間中は無料で利用できます。現在先着100人の利用者にプレゼントを進呈しています。