内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
旭川市内近郊をてくてく歩いて、突撃取材!
あえて動物たちには目もくれず、旭山動物園を散歩しました。
案内してくれた人
旭川市旭山動物園
広報担当 畠山淳さん(43)
7月1日に開園50周年を迎える旭山動物園。畠山さんはこれまで、キリン、ワピチ、インドクジャク、チンパンジー、カバなどを12年に渡って担当した元飼育スタッフで、キリンのネッキング(首をぶつける攻撃)を2度もくらったツワモノです。さすがに最初は一瞬気絶したとか…。

園内は、反時計周りにまわるべし!
「どう回ればスムーズ?」来園者によく聞かれるからこそ、スタッフたちは考えた。「どの門から入っても、反時計周りが正解です!」。東門の場合、ちんぱんじー館を右に曲がってこども牧場、かば館、きりん舎、ととりの村(今お休み中)、ぺんぎん館に上がっていくと全部まわれま~す。
50年モノ!最古の3大です

- むかしマルミミゾウやアミメキリンなどが暮らした総合動物舎には今、エゾタヌキがいます
開園当初から残っているのは、総合動物舎とかつての遊園地(2007年に廃止)ゾーンにあった建物、タコの水道の3つです。
旧遊園地ゾーンの一部は飼育スタッフの休憩所になっていますが、外にある園内備品の中に遊園地の名残を発見!ジェットコースターの車輪が現役で活躍しています。穴にパイプをさしてチェーンを渡し、柵などに使うんだって。

- 園内で使う備品がいっぱい。車輪もリユースしています

- 様々な展示を行う学習ホール
休憩所の並びにある学習ホールは、15年後に建設。遊園地の施設の姿を今もとどめていて、現在は1階スペースで50周年のポスター展と写真展を開催中。そしてタコ水道は園内にいまだ5匹生息。うち1匹は壊れていて使えませ~ん。あべ弘士さんデザインの新型オブジェ手洗いと比べると、その格差たるや…。愛すべき絶滅危惧種。

- (左)まだまだ現役!レトロでしょ~。
(右)こっちは、本州の修学旅行生に破壊されてしまったタコ水道。みんな大切にしてよね・・!

- タコ水道と違ってスタイリッシュな新しい手洗い場は、とってものっぽ
坂はつらいよ。私たちのハァハァ
一般人は立ち入れない管理者通路は、きっつい勾配かつロングスロ~プ。冬にゴム長靴で出ちゃった日には、つるつるつるつる滑りながら下るハメになるそうで。「ミニスキーみたいだよ。上る場合は、ちょい開けた場所でみんな大体、あ~って一回休む」。そして、さる山前、園のほぼ中央にあるトイレではブザー呼び出しがよくあるけれど、ちびっこがちょうど押しやすい位置にボタンがあるためか、誤報が多く…。スタッフは坂の下から激走して駆け上がり、ハァハァ言いながら「大丈夫ですか!?」と聞くと、逆に「大丈夫ですか!?」という目をされるとかされないとか…。

- 緊急時以外は押しちゃダメよ
剥製室の見えない住人
資料展示館の剥製室。レイアウト用の木の枝の下には毎年木くずが落ちていて、「何かが住んでるらしいのはわかるんだけど、正体がつかめないんだよね~」。どうやら見えない住人がいるようです。
バックヤードにも潜入!
ここは動物病院、解剖室、火葬場が一棟に収まっている建物。動物病院では主に小動物を看て、大型動物は獣医さんが必要な器具を持ちだして動物のもとへ赴きます。病院の奥には火葬場を併設し、園内で死亡したすべての動物を火葬。大型動物は肉だけを焼き、皮や骨で標本を作ります。「伝えるのは、命」だよ。
食事係はここに集合~

- 解凍された冷凍ヒヨコ。猛禽類やキツネが食べるそう

- フラミンゴのえさには赤い色素が入っています。入っていないと白くなっちゃうんだって
焼却炉の隣は、全700頭近い動物たちの最前線食事基地・調理棟。ペレットなど固形食糧をベースに、種に応じて生野菜や肉などをバランスよく合わせていきます。契約している八百屋から配達される野菜を切り分けたり、肉食獣には馬肉、シカ肉、鶏、うずら、ヒヨコなども用意。「サルに長ネギとかタマネギあげるようになったら風邪引かなくなったよ」。動物は香りの強いものは嫌がるかと思っていたけど平気なんですね。「ただやっぱりりんごとかバナナのほうを先に食べる。野生下では好物から食べないと取られちゃうからね。ヒトのちびっこも野生に近いから好きなものから食べるでしょ」。
夜景なら、さる山がよし

- ニホンザルのみんなは贅沢なポジションなのだ!
毎年8月、小学5・6年生を対象に開いているサマースクールの日は、飼育スタッフ全員出勤!せっかく人手が多いから、閉園後みんなでさる山のウッドチップの入れ替えをします。作業していると遠くから花火の音が…。「ちょうど花火大会の日にぶつかるの。遠くだから小っさいけど、手前には動物園通りの照明が滑走路みたいにまっすぐ伸びててね。旭山でいちばん最高の眺めだよ」。みんなでドリンク片手にきれいになったさる山からの花火鑑賞。すてきです~。一般の私たちはお盆期間に実施する「夜の動物園」でなら、夜景に出会えるね。
動物舎は飼育員泣かせ

- 「いてぇー!」とうずくまったあと、ひとしきり寝台をにらみつけるスタッフの姿を見ることがあるかも…
「いい位置にあるんだぁ…」。サル舎は、ワオキツネ、アビシニアコロブス、ブラッザグェノンの順に並んでいて、原始的な原猿から順に進化していく様子を表しています。実はそれぞれの放飼場内にコンクリ製の寝台が据えつけられていて、飼育スタッフは必ずこれに頭をぶつけます。「旭山の施設は動物優先、というか動物のことしか考えない作り(笑)だから、ほかにもヒトは通れないんじゃ…っていう通路とか、排水溝がないから掃除のあと自力で水を掻きださないとならない施設とか、スタッフ泣かせの場所がたんまりあるよ」。でもね、かわいい動物たちのためならば、堪えられるのだ!!
ナゾの空中扉のひみつ

- 「見て見て、こんなところにあるんだよ~」
ほっきょくぐま館の壁、中空に取り付けられたナゾの扉。館内でアクシデントがあった際、人間が逃げ込めるように内側にスペースがあるんだって。
開園記念日

- 慰霊碑は第2こども牧場の横にあります
7月1日早朝は、毎年スタッフ全員で慰霊祭を行います。慰霊碑の前で、かつてここに生きた動物たちに思いを馳せる大切なひとときです。
旭山動物園のスタッフは、坂東園長含めて19人。「飼育スタッフは希少動物。見つけたら捕獲を」と畠山さん。いつも忙しなく動き回っているからですね。ジャンパーと白いゴム長靴が目印ですよ。















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