北海道のほぼ真ん中、美瑛町にある「ひとさじ農場」に、自家栽培の小麦「キタノカオリ」を使ったパンを楽しめる新しいスポットができました。
ふんわり香ばしく、もっちりとした食感が魅力のパンを、美瑛の豊かな風景とともに味わうことができます。
素材のこと、パンのこと、そしてお店のこと——その魅力を、ひとさじずつご紹介します。
自家農場で育てる小麦「キタノカオリ」

ひとさじ農場のパンには、自家農場で育てる小麦「キタノカオリ」を使用。
農薬や化学肥料に頼らず、土づくりから丁寧に手がけた畑で育てています。
キタノカオリは小麦の中でもたんぱく質が豊富に含まれており、パンにするともちもち感とほのかな甘みがしっかりと感じられるのが特長です。
焼き上がるとこうばしい香りがふわりと立ちのぼり、パン好きにはたまらない魅力があります。
どんなパンがあるの?人気TOP3をチェック

店頭には個性豊かなパンがずらりと並びます。見た目やネーミングにもひとひねりがあり、選ぶ時間そのものが楽しくなるラインナップです。
なかでも人気の3品をピックアップしてご紹介します。
● 挽きぐるみクロワッサン(280円)
小麦まるごとの旨みをギュッと詰め込んだ一品。外はサクッと、中はもっちりで、小麦の香りも◎。
● ショコラデニッシュ(360円)
ほんのりビターなチョコとリッチな生地がベストマッチ。リピート買いする人も多いとか。
● 贅沢シナモンロール(380円)
スパイシーな香りがクセになる、ごほうび系のパン。朝食にも、午後のちょっと休憩にもぴったり。
このほかにも、「森の木の実のパン」や「ごほうびフルーツ&ナッツ」など、具材たっぷりのボリューム系から、食事パンやサンドイッチ、ピザまで、種類は実に多彩。
どれも、パン好きをうならせる魅力がたっぷり詰まっています。
農場のなかにある2つのお店

ひとさじ農場には、パンを購入できるお店と、夏季限定で営業するパンカフェの2つのスポットがあります。
ひとつは、通年営業するテイクアウト専門店「ひとさじ農場製造所」。
店内には焼きたてパンの香ばしい香りが広がり、自家栽培の小麦を使ったパンを求めて、思わず立ち寄る人の姿も多く見られます。
好きなパンを選んで持ち帰ったり、車の中や近くの景色を眺めながら味わったりと、気軽に楽しめるのも魅力。
地元の方はもちろん、観光客にも親しまれているお店です。
店舗所在地
上川郡美瑛町大村村山1087-16
もうひとつは、雪のない季節にだけオープンするイートインカフェ「モーグリのいえ」。
かつて「きっちん・ひとさじ」として使われていた建物をリニューアルし、農場の丘の上に佇む、まるで秘密基地のような雰囲気のカフェへと生まれ変わりました。
自家製パンを片手に、大きな窓の向こうに広がる美瑛の穏やかな風景をゆっくり楽しむなど、ゆったりと過ごせる場所です。
店舗所在地
上川郡美瑛町大村大久保第1協生
四季を感じながら、パンの背景に触れる

ひとさじ農場のパンには、どこか大地のぬくもりや季節のリズムが感じられます。
ただおいしいだけではなく、素材や作り手、この土地の風景までもが、パンの味わいにそっと重なっているようです。
美瑛を巡る途中のひと休みに立ち寄るのもよし。パンを目当てに向かう小さな旅もまたおすすめ。
まずはひとくち、その味わいを確かめに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
スプウン谷のザワザワ村
住所:美瑛町大村大久保協生
電話:0166-92-7037
URL:https://cafebiei.com/