スクールカウンセラー鈴木さんが呼びかけ
ちょっとの悩みが依存症に
予防のカギは人とのつながり

- 「依存症の正しい知識を広めたい」と語る鈴木さん
北海道と旭川市のスクールカウンセラーを務める公認心理師の鈴木智恵子さんが、薬物やアルコール、ギャンブルなどの依存症予防教育に取り組んでいます。鈴木さんは「新生活が始まるタイミングは、特にストレスや不安も高まる時期。早期の依存症予防教育が重要です」と話しています。
スクールカウンセラーとして児童生徒や保護者の相談に応じる中で、鈴木さんは様々な悩みが依存症の入口になっていることを感じ、専門的なアドバイスの必要性を実感。昨年、薬物依存症の専門知識や支援技術を学ぶ国の教育プログラム「薬物依存専門課程」を修了しました。
これまでにスクールカウンセラーを務める上川管内の中学校で薬物乱用予防教室を実施。道外の薬物・アルコール依存の回復者2人とオンラインでつなぎ、生徒たちにリアルな体験談と正しい知識を伝えました。
鈴木さんによると、依存症は精神的な苦痛からの逃避手段や自己治療として深みに陥りやすく、特に孤立が症状を悪化させるといいます。依存症の予防や回復には周囲とのつながりが欠かせず、「否定せずにただ聞いてあげること」「友達の一言が大きな支えになる」、そして「専門家に相談することが大切」とアドバイスします。
また、「子どもたちのSOSをキャッチするには、日常会話やあいさつが重要。危険な薬物が身近にある時代だからこそ、悩みを打ち明けられる家族や友人とつながってほしい」と呼びかけています。
鈴木さんは、薬物・アルコール・ギャンブル・ゲーム依存などについて、小中高・大学生や保護者向けの講座を実施しています。講演依頼はメール( kougiirai@yahoo.co.jp )で受け付けています。
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