- ときにちょっとふざけながら、ときに真剣に。演出とキャストが意見を交わしながらひとつのシーンを作り上げていきます
旭川市内の高校演劇部の生徒らが作る劇団氷点華が、5月27日(土)に旭川市公会堂(旭川市常磐公園)で公演を行います。
今年は市内8校から46人が参加し、キャストをはじめ演出や美術、音響など、劇の制作に関することすべてを担当します。演目は、東京の劇団・foolの「その十二支、諸説あり」をアレンジした作品。十二支の物語をもとにしたアナザーストーリーで、干支の動物それぞれが個性を発揮し、生をまっとうする群像劇です。演出を担当する旭川商業3年の後藤さん=写真中央=は「近ごろは各校の演劇部員も減ってきています。大人数で演じられる氷点華だからこそ、大勢が登場するにぎやかな作品を選びました」と話します。
2月末から台本選びや役職、配役決めをスタート。ゴールデンウィーク明けからは毎日集まり練習を重ねています。高校演劇らしくマイク越しではない生の声を届けたいと、芯の通った声づくりのため、とくに発声練習に注力。各キャラクターの個性が出るよう、ときに後藤さんから熱のこもった演技指導が入ることもありました。実行委員長で旭川北高3年の森真斗さんは「今年はパワー溢れるメンバーが揃っている。自分たちが楽しみながらも、観客を1番に楽しませたい」と意気込みを語ります。
午後1時半からと午後6時からの2回上演。チケットは600円(小学生以下無料)。まちなかぶんか小屋(旭川市7条通7丁目)、ギャラリープルプル(旭川市7条通8丁目)、こども冨貴堂(同)で販売しているほか、劇団の公式ホームページから予約できます。問い合わせは旭川永嶺高の加藤先生(TEL:0166-47-6006)へ。