コンビニやスーパーのお菓子コーナーで売られているグミ。一昔前に比べて、種類も販売棚も増えている気がしませんか?果汁入りやビタミン入りなど、どんどん新商品が並び、実際の市場調査でも前年比24%増で売り上げが伸びまくっているようなのです。
ガムと違って食べ終わった後にゴミが出ず衛生的で、ちょっと小腹も満たせて、噛みごたえも楽しめて、手も汚さず持ち運ぶのにも苦労せず・・・最高か。そんな最高のグミですが、歯医者としては最高とは言い難い食品なのです。
というのも、市販されているグミの主な原材料は大体砂糖と水あめで、一袋全部食べると、世界保健機関(WHO)が推奨する大人の1日の糖類摂取量の目安の倍近くになってしまうようです。そして、あの独特の食感が更に厄介で、歯にとてもよくくっつきますよね。砂糖たっぷりで甘酸っぱく、歯にくっつきやすい食品は虫歯リスクも最高です。しかも、その一袋をちょこちょこ分けて数時間おきに食べていることも多いと思うのですが、それは虫歯菌にとって最高の環境なのです。
グミをひとつ食べるたびに口の中が酸性に傾いて歯が溶けやすくなり、中性に戻ったと思ったらまたグミが来る・・・。虫歯菌は生き生きしているでしょう。普段何気なく習慣的に食べている食品があれば、一度その主成分、原材料をチェックしてみるのも大切です。意外と体には良いけど歯には要注意な食品もあるので、気になることはかかりつけの歯医者さんにご相談ください。