1. ライナーウェブ
  2. ニュース&記事
  3. まとめ
  4. 旭川で活躍する6人に聞いた 「お母さんはどんなひと?」

5月13日は母の日ですね。

旭川で活躍する6人に聞いた
「お母さんはどんなひと?」

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

タレント性バツグン?

タレント 森田仁さん

2011年より旭川市在住。フードプロデューサーやラジオDJなど多方面で活躍する森田さん。

うちの母親、変わってますよ。小学生のとき、伊豆大島の三原山噴火のニュースを見てて、「あんた明日学校休みなさい」って。同じ東京都(当時は東京都・月島在住)でも海の向こうの島の話だし、「平気だよ」って言ったんですが、「違うわよ。明日、噴火を見に行くんだから学校休みなさい」だと。数日後、全島避難命令が出ると「あんたが、グズグズしてるから見逃した」って怒ってるし。

名古屋出身だからか、パチンコが大好きでね。「あぶく銭は人に施すのが一番」って、勝った日は私と妹に1万円ずつくれたりしました。あるとき実家の押入れを整理してたら、段ボールから自分が芸人をやっていたころの切り抜きとかビデオがいっぱい出てきて。一瞬感動したけど、段ボールの中ぐちゃぐちゃで、スクラップするんならちょっとは整理しろよ!って心の中でつっこんだね。

母の三千子さんは、森田さんの友人いわく「月島の沢田亜矢子」だとか。似てる?!

そんな母ももうすぐ80歳。昔から天然なんで、ほんとにボケたのか見極めるのが難しい人だけど、先日も「オレオレ詐欺撃退してやった」って自慢してたし、まだまだ元気です。東京に帰ったときは、必ず顔を見せるようにしています。

ここで生まれて焼いている

おやきの冨士屋 金井敬胤(ひろつぐ)さん

昔ながらの店構えで、ともに手際よく調理する敬胤さんと母・萬里子さん。創業当時から変わらないほっとする味が銀座の名物です

ボクが生まれた時から母は、銀座商店街で商売をしていました。赤ん坊の時は、店内のソファで寝ていたらしく、この甘~く香ばしい匂いの中で育ちました。中学生のころから、お祭りなど忙しいときには手伝ったりもしていました。友達は遊んでいてうらやましかったけど、アルバイト代もらっていたので一所懸命働きましたよ。

本格的に店に入ったのは19歳から。ずっと母が働いている姿を見てきたので、あんまり抵抗はなかったです。母はヒザが悪くて手術しているので、いま焼き手はボクが中心でやっています。立ち仕事だし、夏は暑いし、結構きつい仕事だと思うけど、母が文句を言っているのを見たことはないです。がまん強い人だと思う。でも、ヒザに負担をかけないために、もうちょっと体重を落として無理しないでほしい。

たいやきの金型は開業時からのもので、30年以上の年季が入っています。この金型を引き継いで、たっぷり餡の入ったちょっとメタボな冨士屋のたいやきを、これからも焼き続けます。

過渡期支えた立役者

和風旅館扇松園 女将 高橋仁美さん

「扇屋」時代から続く老舗宿の三代目女将・仁美さん。お母さんの富美子さんが亡くなり、この5月で3回忌。その面影を偲びます

母は、お茶やお花を嗜む優雅な少女時代を過ごした人。そんな生活が一変したのは父と結婚し、二人が旅館を継ぐようになってからです。移転や事業拡大などもあり、父を支えるため朝から晩まで働く毎日。父は「やると言ったらやる」という性格で、周りの意見には左右されることがほとんどなく、ついていくのが大変だったと思います。

私は二人姉妹の長女で、転勤族のサラリーマンと結婚したのですが、札幌にいた頃はことあるごとに「忙しくて手が回らない。少しでも良いから帰ってきて手伝って」と電話が掛かってくるんです。里帰りっていうと、のんびりとリフレッシュするのが普通かもしれませんが、私は帰るたびに忙しくて(笑)。

子供も大きくなり、本格的に継ぐと決めて旭川に戻りましたが、父母の古いやり方に意見して対立することも度々ありましたね。三代目として私が発言権を強めていくと、母は少し寂しそうでした。「私だってまだまだやれる」という二代目のプライドがあったんだと思います。でも晩年は肩の荷が下りたと思ってくれたのか、女学校時代の友人と旅やランチに出かけたり、大好きな父と船旅を楽しんだりと、これまでやりたくてもできなかったことに時間を使ってくれるようになりました。創業から80年を数える扇松園の物語を私に繋いでくれたことに感謝しています。

父子の作陶支える女神

大雪窯 板東光太郎さん

旭川・北の嵐山で最も古い窯元、大雪窯の三代目。ギャラリーに入ると、いつも大らかな笑顔で迎えてくれるのが母の恵美子さん(写真中央)です

母には怒られた記憶がまったくありません。ずっと僕の好きにさせてくれていて。就職活動時期にさえ(当時は窯を継ごうと思っていなかったので…)、なにかを言われたことはないんです。

結婚前はレジ打ちなど接客業についていたそうで、「周囲を明るくしてくれる存在」と、僕たちが実感する以上に周りの人から言われることが多いです。父(窯元・豊光さん)を、母はその朗らかさで結婚以来40年近く、公私に渡ってサポートしてきたわけです。いまは僕も奥さんに手伝いをしてもらっているから、そのあり難さがよくわかるようになりましたね。大雪窯の器たちは、夫婦の二人三脚があって成り立っているんだなぁと。

あ、唯一怒られたことを思い出しました。小学1年の頃、家族でスキーに行ったときのことです。まだろくに滑れもしない僕を、なんと旭岳ロープウェイに乗せてね。高い山で怖かったのに、母が怒るものだから、まあ激励だったのかもしれないけど、どうにかこうにか滑り降りて…あれ?僕、なんにも悪くないよね(笑)。

僕の娘達はそれはもう見事なおばあちゃん子ですよ。お菓子を買ってくれるから、買い物に「ママとパパは来ないで」なんて言われたりして…。

愛しい母に赤い花を

(株)オクノ 社長 石原嘉孝さん

大阪出身、大学進学を機に北海道に来た石原さん。お母さんのエピソードを通して、ユニークで大胆不敵な人柄が見えてくるよう

愛知県の料亭の娘として育った母は、背は低いけど気が強くて。どっしりと肝が据わったところがありましたね。高校時代の僕が酒を飲むのも気にしなかったし、浪人中は「勉強はほどほどにしてストリップでも見に行ったら?」なんて言われたり。北大に入学が決まってから、狸小路の劇場に飛び込んだよ(笑)。

僕が小学生のころまでは父の繊維問屋の事業がうまくいっていて、当時はよくわかっていなかったけど全国でも指折りの資産家だったようです。自宅にダンスホールがあったり、別の家の裏庭は地域の盆踊り会場になるほど広かったり。中学に入るころには没落がはじまって、兄貴はロレックスの時計にディオールのバッグで通学していたのに、結局僕はそんな経験ないままですが。

高校にもなると、家では話さなくなりました。それでも母は毎夏恒例の無銭旅行に餞別をくれたり、絶妙な距離感で見守っていてくれましたね。大学1年の冬に母から届いた手紙を読んで、なんてことない内容だったのに「お袋死ぬんじゃないか」と感じてね…そしたらやっぱり数日後に危篤の報せが届いたよ。

お袋は僕がもうちょっと立派な人間になることを期待していたかもしれない。今、年に4回は墓参りに行っているよ。大阪の自宅に赤いバラが咲き乱れていたのを思い出して、赤いカーネーションを手向けています。

女どうし、今は飲み友

(株)オフィスユー 代表取締役 林ゆかりさん

イベントのMCでお馴染みの林さん。母は、家庭料理でもてなす居酒屋泉(旭川市3条通15丁目)の店主・林久美子さん

実家が居酒屋を営んでいたので、私の小学生時代は学校帰りに掃除なんかを手伝い、あとは奥の部屋で営業終了を待つ。そんな毎日でした。数年後に銀座商店街に鮮魚店を開いたのですが、父が開業3年ほどで他界。母はそこから女手一つで私を育ててくれました。夜中、仕入れに行っては戻ってお弁当を作り、配達のために40歳で運転免許を取ったり。今思えば苦労の連続だったと思います。

私が会社を辞め、司会業を始めたときはなかなか言い出せなくて。絶対怒られると思ったんですが、打ち明けたときには驚きもせず「あんたが決めたことなんだから大丈夫。しっかり頑張りなさい」って背中を押してくれた。思わず泣いちゃいました。そうそう、私が仕事関係で嫌がらせを受けたときには、その人が母の店にも現れて。母は「帰れ!」って粗塩撒いて追い払ったんですって。私たちの周りでは今でも〝母子伝説〟になっているんです。

私に厳しかったのは、早く一人前にさせようとしてのことだと大人になって気付きました。でも今では「あんたは自立しすぎて、可愛げのない子になってしまったよ」なんて皮肉も(笑)。母の居酒屋は、元魚屋だけに刺身や焼き魚が旨い。私も時間があれば足を運んで、わがまま言い放題に食事を楽しむ、そんな関係が今も続いています。

トピックス

【特集】各店自慢の宴会プランや一押しメニュー8選
お世話になった人へのありがとう、そして新たに迎える仲間によろしくと伝える飲み会にふさわしい、宴会プランや一押しのメニューをご紹介... (3月19日)
鶏肉あつまれ!編
煮てよし、焼いてよし、揚げてよし。メインのおかずとしてはもちろん、あともう1品欲しい時にも重宝する鶏料理を紹介していく! ※表示価格はすべて税込です... (3月19日)
ワークショップで知識深めて サイパルでジオ・フェス
旭川市と近隣7町、あさひかわジオパークの会などで構成する大雪山カムイミンタラジオパーク構想推進協議会は、3月24日(日)午前10時から午後4時に、旭川市科学館サ... (3月18日)
隠れた宝を見つけ出せ! 江丹別に巨大迷宮あらわる
旭川市内でもっとも雪深く冷え込みが厳しい江丹別町に、3月23日(土)から31日(日)まで、広大な敷地を生かした迷路「雪のラビリンス」が登場します。旭川あらかわ牧... (3月18日)
今日も元気にいただきガス! 旭川ガスのお店を動画紹介
創業明治43年、今年で113年目になる老舗のおそば屋さんが、旭川駅前の緑橋通りにあります。以前は買物公園沿いにありましたが、丸井ビルの拡張工事などで移転し、現在... (3月14日)
週末に盲導犬チャリティライブ
旭川の税理士らが作るベンチャーズのコピーバンド「V・GOLD」が、3月17日(日)にアモールショッピングセンター(旭川市豊岡3条2丁目)で盲導犬の育成資金を募る... (3月14日)
圧倒的な興奮がここに! プロレスの全魅力みせます
「日本一過激なプロレス団体」とも称される大日本プロレスの旭川大会が、4月15日(月)午後6時半から旭川地場産業振興センター(旭川市神楽4条6丁目)で開かれます。... (3月13日)
行動するデザインとは? 広がる役割と本質にせまる
あさひかわ創造都市推進協議会は、3月28日(木)の午後6時から8時に、市民活動交流センターココデ(旭川市宮前1条3丁目)で、セミナー「行動するデザインとは?」を... (3月7日)
公務員8団体合同就職説明会
公務員を目指す人のための合同就職説明会「就職応援フェア2024」が、3月9日(土)に、フィール旭川(旭川市1条通8丁目)地下で開かれます。 参加は旭川市役所、警... (3月6日)
写真絵本「さくららら」作者 制作秘話伝えるイベント
写真絵本「さくららら」の作者によるトークイベントが、3月17日(日)午後1時半から3時に、旭川市中央図書館(旭川市常磐公園)で開かれます。 作者は札幌市在住の児... (3月2日)
大戸屋 ごはん処編
日本の家庭の味をお値打ち価格でほっとする味わいを提供する定食屋 ※価格はすべて税込価格です... (3月12日)
全店がライナー初登場 いちおしランチ教えます!
ライナー初登場店にいちおしランチを教えてもらいました... (3月5日)
今日も元気にいただきガス! 旭川ガスのお店を動画紹介
2023年の夏に、旭川の買物公園にオープンした和牛の焼肉店です。旭川では珍しいシャトーブリアンなど希少部位も提供していて、オープン直後から地元客だけでなく、国内... (2月21日)
下國シェフ考案 旭川カレー 動物園で提供スタート
旭川市食のアンバサダーを務める下國伸シェフが考案した「旭川カレー」(1200円)が、先日から旭山動物園東門レストラン「カムイチカプ」(旭川市東旭川町倉沼11-1... (2月21日)
風邪に負けるな!編
こうも寒い日がつづくと、何かと体調を崩してしまいがちだ。栄養を上手に取り入れて、風邪に負けない身体づくりをしていこう! ※表示価格はすべて税込です... (2月20日)
アニメやイラスト、動画制作 新しい就労支援のかたち
イラストやアニメ、動画制作など、サブカルチャーの分野に特化した就労継続支援B型事業所「エンターテインメントアカデミー でじるみ旭川」(旭川市旭町1条5丁目)が3... (3月9日)
お別れや人生の門出に 想いを込めたギフトを
雪が解けてきて気分は上がるけど、悩みの種は贈りもの。 お別れのさみしさも、お祝いのうれしさもぜんぶ乗っけて贈りたい。... (3月8日)
笑顔100年計画〜口から腐った玉ねぎ!?
メチルメルカプタン。舌を噛みそうな名前ですね。初めて聞く方が多いと思いますが、このメチルメルカプタンは歯周病菌が産生する物質で、毒性が強く微量で強烈な口臭の原因... (3月8日)
菊の湯、復活ののろし クラファンに男たちの夢託し
一年前にコロナ禍で閉業した銭湯「菊の湯」(旭川市神楽5条14丁目)の復活を目指し、市内のサウナ愛好家らが中心となったプロジェクトが動き出しています。4月末のオー... (3月4日)
龍神リョウガ、キッチンカーに挑戦!
旭川のヒーローショー団体「北海道ヒーロードリーム」が、ヒーローの姿を模したおやきを販売するキッチンカーの制作費や運営資金をクラウドファンディング(CF)で募って... (2月29日)
40周年を節目に、見えてきた「可能性」
明けましておめでとうございます。 皆様におかれましては健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。 株式会社ライナーネットワークは、本年6月を持ちまして創... (1月1日)
希望の花を咲かせる、挑戦の一年に
みなさま、新年明けましておめでとうございます。 旧年中も格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。 思い返せば昨年はロシアによるウクライナ侵攻を皮切りに、円安... (1月1日)
旭川市内と近郊の13店 1番人気のカレーはコレだ!
1番人気だけを集めた魅惑のカレー13選! スパイシーで刺激的な出合いを楽しんで... (7月19日)
経済再生に向けて、リハビリの年に
明けましておめでとうございます。 振り返ればコロナ禍で誰もがもがき苦しんだ2020年でした。当社も直撃を受け、大いに冷や汗をかきました。 三密を避けての分散勤務... (1月1日)
旭川で【テイクアウト】できるお店〜東光・豊岡
旭川市内でテイクアウトできるお店を紹介します 【随時更新中・要事前確認】... (10月19日)
PRインターネット広告掲載はこちら »

ニュース / キーワード

ようこそ、ゲストさん

メールアドレス
パスワード

※パスワードを忘れた方はこちら

はじめての方はこちら

アカウント作成

ライナー最新号

2024年3月19日号
2024年3月19日号
新たな出会いに乾杯を
【特集】春もみんなで
呑ろうじゃないか
紙面を見る

ピックアップ

スーパーのお惣菜
スーパーのお惣菜
スーパーうまい!
クイっと一杯
鶏肉あつまれ!編
注目グルメ
注目グルメ
定番から新作まで
ライナーが今注目する
お店の味はこれだ!
つくろう旬レシピ
つくろう旬レシピ
プロの料理人が教える
季節の食材を使った
絶品レシピをご紹介
味な人
味な人
北北海道で食に携わる
人々の横顔をご紹介
シネマの時間
シネマの時間
映画ライター・ケン坊が語る新作映画と
そのみどころ
ものぴりか
ものぴりか
ライナーが集めてきた
地元の素敵な品々を紹介します
不動産情報
不動産情報
不動産・リフォーム等
住まいに関する情報を公開中
クーポン
クーポン
お得なクーポンを公開中
お知らせ
お知らせ
お店・スポットの
お知らせ
ラーメンマップ
ラーメンマップ
ラーメン食べたいなぁ
そんなときは専用マップで探してみよう
開店・移転・閉店
開店・移転・閉店
旭川市・近郊エリアの新店や創業などの話題。情報提供も歓迎!
星占い
星占い
3/19〜25

ページの最上段に戻る