「国士無双 利尻昆布梅酒」誕生

　髙砂酒造株式会社(宮下通17)は、新商品「国士無双　利尻昆布梅酒」を6月1日(水)から数量限定で販売します。　梅酒と昆布の組み合わせは、昨秋に札幌で行われた「フード塾」での出会いがきっかけ。利尻富士町でTSUKIカフェを経営する尾形さんが同社の代名詞、国士無双を気に入り、「これに利尻昆布を入れたら…」といった雑談から誕生しました。

　利尻昆布は日本一高価な昆布といわれ、そのほとんどが道外へ出荷されます。8月の旬を終え、入手困難な時期に町内をまわって集めることができたのは、約25キロ。漬け方や量、温度などを微妙に変えたり、旨みが凝縮した頭の部分・根頭も使用してとろみを調整したりと、20種ほどの試作を重ねました。

　髙砂酒造の杜氏・森本さんは「昆布を材料に仕込んだ経験がなく不安でしたが、試作の時点でそれなりのおいしいものができるのではないかと感じましたね。いいものに育てていければ」と力を込めます。「利尻町内のホテルも食前酒として提供する方向です。お土産品として購入してもらい、利尻を活気づけたい」と尾形さん。

　色が出ず、浮遊物も出ないのが利尻昆布の特徴。やわらかな酸味のある国士無双梅酒に、上品な旨みと絶妙な塩加減がマッチしています。口に含んでから少し時間をかけて喉に落とすと、昆布のふんわりとした香りが鼻に抜けます。「日本酒ベースの昆布梅酒はおそらく初めてだと思います。ヒットの予感も…！」と担当者。意外にもクリームチーズやグラタンなどの洋食系によく合うそう。問い合わせは同社(電話0166-23-2251)へ。