津川雅彦さんらが舞台挨拶
映画「生きとし生けるもの」

北海道の動物のありのままの姿をとらえたドキュメンタリー映画「生きとし生けるもの」が、旭川、札幌、東京の3都市で公開されました。旭川在住の写真家・今津秀邦さんが監督を務めた初の長編作品で、今津監督、ナレーションを担当した俳優の津川雅彦さん、絵本作家・あべ弘士さんの3人が初日の上映後に舞台挨拶を行いました。

観客で埋め尽くされた会場を見て、「満員で感動した」と涙を浮かべ登場した津川さん。津川さんが以前監督した映画「旭山動物園物語　ペンギンが空をとぶ」の中で、動物たちのシーンを撮影したのが今津監督です。「動物の画がとにかくきれいだった。この人が撮った映画なら間違いない。何か自分にできることがあれば手伝いたい」と本作のナレーションを快諾。今津監督は「旭川の一写真屋がお願いしていいのかなと…。録音の前日は眠れませんでしたよ」とその胸中を明かしました。

「耳で聞いたものを画で確認する作業にしたくない。その場にいて見ている感覚になってほしかった」と今津監督が話すように、解説的なナレーションは一切入れず、始まりと終わりに少しだけ入る津川さんの語りが作品に深みとあたたかさを加えています。また、唯一〝ヒト〟として出演したあべ弘士さんは開口一番、「主演男優賞を目指しています！」と語り、会場を沸かせました。

　最後に今津監督が「いろいろな人に協力してもらい、地元のパワーで作った作品です」と感謝を述べると、会場は大きな拍手で包まれました。同作品は、シネプレックス旭川(旭川市永山12条3丁目ウエスタンパワーズ内)で上映中です。