
- 「歴史ある旭川叢書を執筆できて光栄」と語る那須さん
元NHK旭川放送局長で郷土史ライターの那須敦志さんが執筆した旭川叢書第37巻「知ってほしい、こんな旭川―珠玉の郷土史エピソード集―」が、旭川振興公社から出版されました。那須さんは「この本をきっかけに、旭川の歴史に興味を持ってもらえたらうれしい」と話しています。
那須さんはNHK勤務時代、旭川の古い映像について知人の郷土史家に解説してもらう機会があり、ふるさとである旭川の歴史に関心を持つようになりました。
「ただのレトロな町並みの映像が、解説が加わると急に生き生きとしたものに見えてきました。私の頭の中で昔と今がつながったんですね。マチは地層のように変遷が積み重なって今に至っていることを知った瞬間でした」と振り返ります。
以来、ブログや講演などを通して郷土史についての情報発信を始め、2019年の退職後も郷土史ライターとして活動を続けています。
4年ぶりの発刊となった今回の旭川叢書には、那須さんがこれまでの活動で発信してきたエピソードをベースに、新たに調べた内容も盛り込まれています。
特徴は、明治の草分けの時代から現代まで、旭川で活躍した人物の動きやさまざまな出来事を、豊富な写真や図版を交えながら、分かりやすい文章で紹介していることです。
どこからでも読み始められるよう、各エピソードを見開きで完結させ、短く読み切れるレイアウトにもしています。
「ふるさとの歴史は、今を生きる私たちに誇りや励ましを与えてくれる大切な遺産。これからもマチの宝物として語り継いでいきたい」と那須さんは話しています。
A5判、216ページ。税込2365円。旭川市内の主要書店で販売中。











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