写真家の今津秀邦さんが初監督
動物を題材に長編映画

旭川在住の写真家・今津秀邦さん=写真右=が、ドキュメンタリー映画「生きとし生けるもの」を製作しました。北海道の野生動物と自然に向き合い、撮影にかけた時間は約4年。30年以上にわたり動物の写真や映像を撮り続けた今津さんが、初めて監督を務める長編映画です。

空一面を埋め尽くすように飛ぶ8万羽ものマガンの群れ、命をかけて遡上するサケ、愛らしいナキウサギなど、生態の説明はほとんど入れず、大部分は音楽と自然の音だけで構成されています。今津さんは「あえて言葉では説明していませんが、奇跡的にストーリー性があるものが撮れました。もちろん餌付けや仕込みなどは一切なく、すべてが偶然の連続です」と振り返りますが、子ギツネがずっと親の帰りを待つシーンや、アオダイショウが水の上を泳ぐ姿など、貴重な映像が撮れたのはこれまでの知識や経験があったからこそ。「鳥が空を飛び、魚が川を泳ぐ。姿の違う動物たちを通して、シンプルにかっこいいと感じ、それぞれの個性や能力を認めることにつながれば」と作品に込めた思いを語ります。ナレーションを担当したのは、俳優で映画監督の津川雅彦さん。雄大な世界観をさらに引き立てています。

同作品のモニター試写会が、2月14日(日)午後3時からシネプレックス旭川(永山12ノ3ウエスタンパワーズ内)で開かれます。モニターとして30組60人を招待。鑑賞後にアンケートに答えることが条件です。上映前には津川雅彦さん、旭山動物園前園長の小菅正夫さん、今津さんの3人による舞台挨拶が行われます。

応募は、はがき(〒070-0035旭川市5条通10丁目854―1)、ファクス(℻0166-23-2009)、Eメール(eiga@liner.jp)のいずれかの方法で、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、職業を明記して、ライナーネットワーク「生きとし生けるもの」モニター試写会係まで。一人一通。2月8日(月)必着。当選者発表は試写状の発送をもって行います。