大町に大型シェアオフィス
持続的な地域活性を目指して

築64年の醸造倉庫をフルリノベーションした、複合型シェアオフィススペース「HOKUO　LAB(北王ラボ)」(旭川市大町2条6丁目)が先月完成し、入居者を募集しています。

この建物は、旭川市の(株)橋本川島コーポレーション会長の祖父が醤油製品工場の倉庫として建設しましたが、閉所後も長期に渡り、活用されることなく残っていました。現在の持ち主の「旭川のためにもう一度活用したい」という声を受け、市内の設計事務所(株)野村設計の野村パターソン和孝さんによるプロデュースで、地域のクリエーターや起業家をサポートする空間に生まれ変わりました。

野村さんは東京やニュージーランドで翻訳や通訳、企業への営業支援などの経験を積み、4年前に帰旭してからは複数の企業のブランディングやコンサルティングを務めています。一方で市内の遊休不動産の利活用を進めており、これまでに20軒のカフェや理容室の開業を支援してきました。

今回の建物は6畳から10畳まで9つの部屋があり、初期費用などの負担なく月5万から10万円で借りられる設定。野村さんは「起業希望者はたくさんいますが、最初の負担が大きいと躊躇してしまう。相場より低い賃料でハードルを下げ、起業のサポートやきっかけ作りができれば」と狙いを話します。

現在、日本酒販売店、パーソナルトレーニングジム、企業オフィスの3つの入居が確定しており、残り6スペースでテナントを募集しています。問い合わせは野村さん(電話080・7992・3084)へ。