市民劇「ザ・ゴールデンエイジ」予告編を上演

旭川新聞の記者にして詩人の小熊秀雄、「大雪山の北修」として知られる画家の高橋北修、現代日本を代表する歌人の一人・斎藤史…大正末期から昭和のはじめにかけて、旭川には多彩な才能が溢れた若者が集う一時期がありました。彼らの情熱的な生きざまを知ってほしいと今年8月、30年ぶりに市民劇「旭川青春グラフィティ　ザ・ゴールデンエイジ」を上演します。

本作は元NHK旭川放送局長で旭川の郷土史を研究している那須敦志さんがしたためた戯曲。架空の年若い主人公たちが、当時旭川でエネルギッシュに活動していた文化人らに触発され自身の未来を模索しはじめる物語です。上演にあたっては昨年、市内の演劇関係者が中心となって実行委員会を立ち上げ、公募で選んだ市民らメンバーを含めた40人をキャストに選抜。現在、週3～5日を練習日にあて、稽古に打ち込んでいます。

先立って、2月15日(土)・16日(日)に1時間ほどの予告編を上演します。「本公演は少しシリアスな展開で、人間関係も入り組んでいます。この予告編ではまず、小熊秀雄や高橋北修、斉藤史とその父・瀏ら実在の人物と、物語に登場する架空の人物について紹介します。さらに本編をより味わっていただけるよう、本編の一部、さらには描かれなかったエピソードもコメディタッチで展開します」と脚本の協同執筆と演出を担当する高田学さん。予告編には北修の実娘で市内の劇団「河」を主宰する女優の星野由美子さんも舞台に立つそう。大正・昭和から現在に至る旭川の歴史を楽しみながら俯瞰できる、ユニークな仕掛けが詰まっています。
会場は旭川市民文化会館(旭川市7条9丁目)小ホールで、開演は15日(土)午後7時から、16日(日)午後2時から。全自由席で前売り・当日ともに500円。チケットはこども冨貴堂(旭川市7条8丁目)、ジュンク堂書店旭川店(旭川市1条8丁目)などで扱っています。問い合わせは事務局(電話0166・23・2801、まちなかぶんか小屋内)へ。