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今年は雪が少ないものの、もうしばらくは無彩色の景色が続きそう。それならせめて家の中で、鮮やかなグリーンやお花を楽しみませんか。旭川市内の造園会社、(株)緑建産業の奥野大輔さんに、寒い旭川に向いている植物や上手に育てるコツを聞きました。

植物との生活が初めてなら、手のひらサイズの多肉植物がおすすめです。乾燥に強いので育てやすく、同店ではワンコインほどの価格帯から販売しています。サボテンのように棘があるもの、ぷっくりとした葉をつけたもの、小さな樹木のような形など、種類が豊富なところも魅力。冬場なら2週間に1~2回、土を湿らせる程度に水をあげてください。

大きな植物に挑戦したい人には、モンステラやコーヒーの木、ドラセナトルネードなどがおすすめ。室内で育てる場合、陽当たりが気になりますが、これらは少ない光でも十分に光合成できるよう、葉の色が濃く進化しています。これは自然界でも陽が届きにくい日陰で育ってきた証拠。またモンステラは、土から枝のように伸びた気根(きこん)と呼ばれる根を持つ植物で、空気中から水分を吸収するのが得意です。「植物は声が出せない分、見ためで自分がどんな環境に適しているかを教えてくれる」と奥野さん。「ただ、どの植物も冷気は天敵。リビングや寝室など普段からよく使う部屋に飾って」とアドバイスします。冬のあいだ植物は眠っているので、水やりは週に1回ほどで大丈夫ですが、葉には霧吹きを使って水を与えると元気に育ってくれます。

もう、とにかくお手入れが苦手で…という人は、ドライを取り入れてみては。日差しや湿気に弱いので冬には最適、保存状態が良ければ何年も楽しむことができます。葉物や小さなお花、1本でもインパクトがある大物など、好きなものを組み合わせて花瓶に飾ったり、束ねて壁に掛けるスワッグやリースにしたりして、いろいろな表情を作ることができます。ガラスの瓶に詰めて「ボタニカルボトル」にすれば、ペットのいたずらにも安心です。

同店では、スワッグや寄せ植えの作り方講座を500円から実施しています(大きさにより変動あり、材料費別)。不定期なので希望者は問い合わせを。


日陰で成長しやすい、水を好むなど、特徴が似ている植物なら花もグリーンも同じ鉢に入れて寄せ植えにできます。
小ぶりな寄せ植えの方が簡単に見えますが、実はある程度の大きさがある方が初心者向き。直径15cmほどの鉢に3~4種類が作りやすいそう。慣れてきたら種類を増やし、自分だけの箱庭を完成させて。

生き生きとした花たちのカラフルな色合いが恋しくなったら、ここ数年ブームになっているハーバリウムを。生花の質感と色合いを保つよう加工されたプリザーブドフラワーやドライフラワーを透明なボトルに入れて、特殊なオイルで満たしたインテリア雑貨です。

「なんといっても光に透けてキラキラと輝く姿が魅力。そのため、お花を入れすぎないようにほどよく調整することも大事です」と教えてくれたのは、JHA日本ハーバリウム協会の認定講師資格を持つ平間造園(株)の平間朋さん。種類豊富な花材を見ると、ついあれもこれもと欲張ってしまいそうですが、ほどよい隙間があってこそ、美しい煌めきが生まれます。フリーレッスンは材料費込みで90分3300円。2つのボトルが作れます。
■取材協力
株式会社緑建産業
旭川市永山7条14丁目4-1 電話0166-48-1367
平間造園株式会社
旭川市神居町雨紛359-3 電話0166-62-3301











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