大雪山花ボランティア調査員
全16回の養成セミナー

北海道の山をフィールドに活動するNPO法人アース・ウィンド(本部・江別市)は、6月から来年2月まで、大雪山の高山植物の開花状況や生態系を調査するボランティアの研修セミナーを開きます。

同法人は地球環境の変化による将来の生態系の変化を予測し、保全対策を練るため、温暖化の影響を受けにくい高山で長期にわたり植物の定点観測を行っています。セミナーでは10月までは山で実際にデータの収集方法を、翌2月までは記録表の整理の仕方を学びます。初回は6月22日(土)。登山経験初級程度の標高差300メートルを登る体力がある人が対象で、実地と座学それぞれ最低4回の参加が必要。参加費として一回につき300円がかかります。要申し込み。

セミナーに先立って、6月8日(土)午前9時半から、ときわ市民ホール(旭川市5条通4丁目)で専門家による講演会を開きます。温暖化が高山の生態系にどう影響を及ぼしているかを、北大の地球環境研究院准教授・工藤岳さんが、実際に収集した176件のデータをもとに解説します。参加無料、申し込みは5日(水)まで。問い合わせは代表の横須賀さん(電話090・7645・7199)へ。