忠別ダムの「七色の噴水」
見学デッキや遊歩道を整備

東川町の忠別ダム上流部のフクロウ池に、地下水が自然に湧き出た噴水があります。晴れた日には、虹がかかることから、「七色の噴水」と名付けられたこの自然の噴水を観光資源にしようと、この春、遊歩道やデッキが整備されました。

東川町は、大雪山が長い年月をかけて蓄えた雪解け水を生活水として利用している、道内で唯一、上水道のないまちです。旭岳のふもとに位置する忠別ダム周辺は、火山灰など水を通しやすい地質のため、「自噴型」と呼ばれる、この不思議な噴水が湧き出ました。水の高さは約15メートルに達する勢いで、霧状に落ちてくる水滴に太陽の光が反射して、虹が出現します。美瑛が青い池なら、東川は七色の噴水。新たな珍百景誕生の予感です。

忠別ダム沿いの散策広場は、5月上旬から10月末まで一般開放されます。虹が見られる時間は、天候はもちろん、季節や角度によって変動します。問い合わせは東川町東川スタイル課(電話︎0166・73・4666)へ。