初代クラウンが復活
ショールームで展示中

旭川トヨタ自動車東旭川店(旭川市東旭川北1条1丁目)に、今から60年近く前に発売された初代クラウンが展示されています。

トヨタ自動車が2015年、全国のトヨタ店系販社に呼びかけた「ディスカバー・クラウン・プロジェクト」の一環。「歴代クラウンをもう一度走らせよう」を合言葉に、全国各地のトヨタ店で歴代クラウンのレストアに挑戦しました。旭川トヨタでも、倉庫に眠っていた初代クラウンをフルレストア。同社のエンジニア有志約10人が、休日など業務外の時間を使って、作業にあたりました。

車体は一度、シャシー(車枠)の状態まで分解し、ボディーの腐食部分を板金で成型し、鉄部のサビを落とし、全面塗装を施しました。修復できないパーツは、現行車のものを流用したりもしました。もちろん、走行できる状態まで修復するのが目標なので、エンジンも徹底的に分解検査して、車検も通しました。

プロジェクトを担当した同社営業統括部の谷川陽祐係長は「今の車と違って、機械的な調整幅が大きく、整備工の技術が試される作業でした。職人の世界ですね」と延べ9カ月にわたった作業を振り返ります。復活した初代クラウンは、しばらくは同社東旭川店で展示中です。問い合わせは旭川トヨタ本社(0120・036・767)へ。