ダンボールだけど精巧です
スタッフがコクピットを再現

旭川空港のJALチェックインカウンター前に、ダンボールで作られたコクピットが置かれています。自称「JALあさひかわエアポート美術部」が、休憩時間を返上して作り上げた力作。

手がけたのは、普段はJAL機の誘導や貨物の搬入を担当するグランドハンドリングスタッフの佐藤大輔さん＝写真＝。もともと美術が得意で、これまでも貨物カートに動物のイラストを描くなど陰ながら活躍してきました。

今回コクピットを作った理由を聞くと、「ぼくが子供のころはリクエストしたら飛行中でもコクピットを見せてもらえました。いまは保安上できませんので、こうした形ででも見せてあげられたらと思って」と小学生のお父さんでもある佐藤さんらしい返事が聞けました。

モデルは旭川にも乗り入れているボーイング737型機。実際のコクピットをカメラで撮影し、操作パネルや計器、スロットルなど99％を廃材のダンボールで再現しています。スイッチ類はスプレー缶のノズルを利用、作成が難しい小さな計器類は印刷物を貼り付けました。「スロットルを動かせるようにしたいんです。でもその前に貨物カートのイラストも増やしたいな」と佐藤さん。次回作にも期待です。