産後すぐのママと赤ちゃん
体調管理や育児をサポート

「授乳がうまくいかない」「泣き止んでくれない」―。産後すぐから始まる赤ちゃんのお世話は不安がいっぱい。また産後の疲れやホルモンバランスの変化で体調が優れなくても、親や知人に頼れないなど十分な支えがないことから不安を募らせるお母さんも増えています。

こうしたお母さんたちの体調管理や育児サポートをするのが旭川市の産後ケア事業です。助産師らに授乳や沐浴、乳房のケア、育児に関する相談ができるほか、赤ちゃんを見てもらっている間にゆっくり休むことができます。事業に携わる助産師の北田恵美さんは「赤ちゃんと接した経験が少なかったり、情報がありすぎて迷ったりと、近頃は手助けが必要なケースが増えている」と話します。

ある30代の女性は初めての子育てに不安を抱え、心身ともに疲れ果てていたときに産後ケアを利用しました。「お世話の仕方を丁寧に教えてもらえただけでなく、私の気持ちにも寄り添っていただけたことで、育児に自信を持つことができた」とすっきりした表情で帰宅したそうです。

対象は、市内在住の産後4カ月未満のお母さんと赤ちゃんで、産後の体調不良や育児不安などがある人。料金は、宿泊型が1泊につき3000円、日帰り型が1000円、市民税非課税世帯や生活保護世帯はそれぞれ半額(食事代別途)。1回の出産につき、宿泊型・日帰り型を合わせて原則4日間まで利用できます。2日前までに予約してください。場所は、豊岡産科婦人科医院(旭川市豊岡4条1丁目)、助産院あゆる(同永山8条15丁目)のほか、厚生病院(同1条通24丁目)は宿泊型のみ、市立旭川病院(同金星町1丁目)は日帰り型のみ実施しています。問い合わせは、旭川市子ども総合相談センター(電話︎0166・26・5500)へ。