写真が語る核の爪あと
20日には講演会も

世界各地の核実験場やその被爆者を取材する東京在住のフォトジャーナリスト・森住卓さんの写真展「世界の片隅から～祈り～」が、11月17日(土)から25日(日)に鷹栖地区住民センターで開かれます。

森住さんは旧ソ連のセミパラチンスクやイラクなどで、核により人生を歪められた人々のありのままの姿を捉えてきました。目に見えない放射能の存在を見る人の脳裏に焼き付けています。

目も耳もどこにあるかわからないほどの先天的奇形を抱えて生まれてきたベーリック君、白血病で頭髪が抜け落ちたサファアちゃん。「森住さんは長い時間をかけて彼らと信頼関係を結び、家族の愛に満ちた情景や素晴らしい笑顔を撮影しました。同時に人類が生んだ最先端科学がもたらす現実を見せてくれます。3・11を経て、写真の彼らが身をもって教えてくれているのは私たち自身の未来です」と実行委で元実業高校教諭の佐藤文俊さん＝写真右＝。

開場は午前9時から午後6時。入場無料。20日(火)午後6時半からは、森住さんが現地での出来事を伝える講演会を開きます。聴講は1000円(高校生以下無料)。問い合わせは佐藤さん(電話︎0166・87・2768)へ。