東川町に助産院が開院
いのちの営み考える場に

　東川町北町3に助産院バースカムイが開院しました。院長で助産師の市川きみえさんは、大阪の病院に長年勤務し、これまでおよそ2100人の赤ちゃんを取り上げてきたベテラン。旅行で訪れた旭岳の雄大さに惹かれ、「自然なお産にふさわしい」と大雪山の麓の町での開院を決めました。

　現在は妊娠や出産、母乳育児、不妊などに関する個別相談などの助産業務のほか、お産の勉強会や出前講義などいのちに関する教育事業も行っています。

　8月22日(土)午後2時からは、開院を記念したシンポジウムが東川町農村環境改善センター(東川町東町1)で行われます。古事記などの研究で知られる、京都大学こころの未来研究センターの鎌田東二教授が日本人の死生観について講演します。また、山岳医療や在宅の看取りにも携わる東京大学病院循環器内科の医師、稲葉俊郎さんが医療の現場からいのちを見つめ、地元で体験学習を行うNPO法人大雪山自然学校代表の荒井一洋さんが活動内容や環境教育について語ります。

　参加費は当日3500円(前売り3000円)、学生と東川町民は1000円。午後6時からはバースカムイで懇親会を行います。参加費は4000円。「自然の営みを見つめる場になればと思っています。性別、年齢問わず多くの方にお話を聞いてほしいです」と市川さん。申し込み、問い合わせは同院(電話090-5466-8567)へ。