たばこをテーマに企画展
垣間みえる時代背景

「お中元の御進物に」「抽せん券つき謝恩セール」といったキャッチコピーが並ぶポスター。今では考えられないことですが、これはすべてたばこの宣伝です。

ギャラリー喫茶ゆい・ゆい本舗(東神楽町ひじり野北1条3丁目)で、企画展「たばこ・タバコ・煙草展」が開かれています。旭川市内の郷土資料収集家、百井昌男さんのコレクションから、たばこに関するポスターやパッケージなどおよそ250点を展示しています。

旭川市開基80周年記念たばこや、大雪山や宗谷岬など北海道の名所をパッケージにあしらった観光たばこなど、昔は記念品や土産として重宝されていたことがうかがえます。「たばこをテーマにした健康的な写真作品募集」のポスターなんて、もはや笑えてきちゃいますが…ちょっとレトロなデザインが新鮮で、アート感覚で楽しめそう。

「モノがなくても心豊かだった戦後、華やかで豊かだったバブル期など、移り行く時代の価値観をたばこを通して表現したいと企画しました」と主催者の野々村雅人さん。ご本人は非喫煙者ゆえ、店内も禁煙ですのであしからず。展示は3月31日(土)まで。問い合わせは同店(電話0166・76・4237)へ。