郷土史研究の千田さん
図書館で不思議スポット展

ミステリアスで、ときにコワい―。旭川市中央図書館2階に、市内在住の千田稔さん＝写真＝が道内各地で撮影した写真16点を展示しています。

　もと郵便局員の千田さんは、道内で転勤を繰り返すあいだに、地域に伝わる伝説や郷土史に興味を持つようになりました。退職してからは当事者や関わった人たちと直接話したいと、事情を知る古老を訪ねて取材を重ねています。「とにかく野次馬的な好奇心だね」と笑う千田さん。「こうして記録に残してさ。もう生きがいだよ」。

会場では、増毛と浜益の境界を示すクネクネと曲がった排水路、過酷な道路工事で命を落とした囚人たちが眠る北見市の鎖塚、青森出身の作家・葛西善蔵が書いた「雪をんな」の舞台となった芦別市の記念碑などの写真を、歴史的背景や聞き取ったエピソードと共に紹介しています。

展示は1月30日(火)まで(22、29日は休館)。千田さんは午前中はだいたい会場にいるそうなので、埋蔵金にユーレイ譚、展示作品以外にも次々に湧き出るおもしろ話をぜひ聴いてみて。問い合わせは中央図書館(電話0166・22・4174)へ。