聞こえない映画監督が挑んだ
57日間自転車旅の上映会

自称”聞えない映画監督”の今村彩子さんが挑戦した日本縦断自転車旅の様子をおさめた「スタートライン」の上映会が、11月23日(木祝)に市民活動交流センターココデ(旭川市宮前1条3丁目)で開かれます。
　今村さんは生まれつき耳が聞こえず、幼い頃から健聴者との間に壁を感じていました。「このままではいけない、次に進むためにもコミュニケーションをテーマに映画を撮ろう」と思い立ち、始めたばかりのクロスバイクで日本縦断を決意します。
　自分自身が被写体となる作品は初めて。一昨年の夏、沖縄から北海道宗谷岬まで、57日かけて3824キロを走破しました。伴走者のカメラマンと「安易に助けを借りない」と約束を交わし、見ず知らずの土地でひとり会話の壁に立ち向かいます。
　「聞こえる聞こえないに関わらず、コミュニケーションの大切さを感じられる作品です」と主催者。中学生以上前売り1000円、当日1200円。午前9時55分からと午後1時半からの2回上映します。
　鑑賞後は、監督本人による講演会を予定しています。問い合わせは実行委(電話050・3555・5982)へ。