旭大・江口ゼミが
「食べきりマップ」作成

経営・経済学を学ぶ、旭川大学・江口尚文教授のゼミの学生たちが、飲食店で提供する料理が無駄なく食べられているかなどをまとめた「永山食べきりマップ」を発行しました。

歴代のゼミ生は、経済や経営について実践的に学ぶため、地域の店を取材した「永山商店街マップ」をこれまでに12冊発行してきました。その活動に着目した永山まちづくり推進協議会が、一歩踏み込んだエコな地域づくりのための活動を学生らに提案。今回は、食べられるのに捨てられてしまう食品、いわゆる「食品ロス」をテーマにマップを作成しました。

2～4年生の8人がおよそ8カ月かけて地域の飲食店45軒を訪問する中で、注文時にごはんやおかずの減量ができるか、食材の切れ端の活用や食用油の再資源化などを聞き取りました。全国で廃棄される食品についても調べ、国民一人が1年間に捨てている量をわかりやすくおにぎりに換算して紹介しています。

「この調査で、年配客にごはんの量を調整できると声がけしている、野菜の切れ端でスープをとるなど現場の取り組みを知りました。マップにまとめることで食品ロスについて意識してもらうきっかけになると思う」と3年の川﨑隼斗さん。とくに江口ゼミは旭川のラーメン文化を研究して書籍を発行し、イベントでオリジナルラーメンを販売するなど食と深い関わりを持っています。「残った麺をこれまで廃棄していましたが、今は食欲旺盛な柔道部に差し入れするようになりました！」とゼミ内でも意識改革が起こっているようです。

マップはモノクロA4サイズ、18ページ建ての冊子で1万部を発行し、8000部は永山地区の一般住宅に学生らがポスティングする予定。希望者には無料で配布しています。問い合わせは江口ゼミ(電話070・6600・6502)へ。