夢は地域の寄り合い所 健康ごはんのカフェオープン

あす21日(水)、ロータリーから旭橋へ向かう道沿いに古民家を利用した「親子カフェ　ノイ」(旭川市常盤通2)がオープンします。小さな子連れでも安心してゆっくりと食事ができ、地域の住民とも触れ合い会話を楽しめる場所にしたいと、オーナーの松倉ゆみさんが4年がかりで思いを形にしました。

三人の子どもの母でもある松倉さんは、「子どもが一人のときはそれほど苦労しませんでした。けれど二人目、三人目と増えるほどにもうてんてこまい！ゆっくり外食なんて夢のまた夢だったんです」と開店のきっかけを語ります。かつての飲食店アルバイトの経験から、やはり個室は必要、寝返り時期の子に掘りごたつは危険、ベビーカー入店のために通路は広く…など、ママらしい視点でコンセプトを固めていきました。入り口付近には広いキッズスペースを用意して、店内のほとんどの席から見守ることができるつくり。さらにサイズダウンした子ども服を無償で交換できる「ばくりっこコーナー」を設置、2部屋ある個室は区切りの引き戸を開け放して広くも使える、もちろん授乳・おむつ替えコーナーを用意するなど、いたるところに工夫を凝らしています。

また食育アドバイザーの資格を生かし、食事メニューにも心を配っています。野菜や魚介、海藻類など日本の伝統的な食生活をベースにした「まごわやさしいランチ」(税込880円)は、お肉かお魚のメインを選べてそれぞれ毎日限定10食。子連れファミリーだけでなく、高齢者も意識した健康的なメニューで、地域の健康づくりにも貢献します。

5月1日からは旭川大学准教授が企画した「常盤ラボ」も店内に開設。学生や社会人を対象にした有料の学習スペースで、利用用は月額4000円、または1時間250円。教諭や大学生が常駐するので、気軽に進路相談もできます。「地域のお漬物名人を招いて仕込み方を教わったり、お年寄りに昔遊びを教わったり。この場所で、世代を超えた交流を重ねていきたいですね」。松倉さんの夢は広がります。カフェは午前10時半から午後3時まで。土曜日のみ午後6時から9時半も営業します。木曜・隔週日曜定休。ラボは午後3時半から午後9時まで。日曜定休。問い合わせはノイ(電話0166-56-7011)へ。