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- 阿部さん(左)と片貝さんは子供のころからのライバル。「同じチームで野球をすることになるとは」と驚きつつも同郷の存在に心強さを感じています
今シーズンから道内の野球独立リーグ「北海道ベースボールリーグ(HBL)」に参入する士別市の新球団「士別サムライブレイズ」で、旭川出身の選手2人が活躍を誓っています。
地元の建設会社に勤務する阿部巧さん(25)と、朝日商工会の片貝直人さん(25)。2人は「道北のチームとして、旭川の人たちの期待にも応えられるよう全力でプレーしたい」と意気込みを語ります。
旭川龍谷高時代は中堅手として活躍した阿部さんは、旭川大在学中に社会人野球チームに所属し、士別市朝日町の会社に入社後も同チームでプレーを続けました。俊足で守備範囲が広く、広角に打ち分けるシュアなバッティングが持ち味です。一方キャッチャーの片貝さんは中学、高校と学校の部活動で野球に打ち込み、旭川工業高2年時に甲子園の舞台も経験。ピッチャー心理をふまえた戦略的なリードでゲームを組み立てる頭脳派です。
2人は昨年11月のトライアウト(入団テスト)で走力や強肩、バッティングなどが評価されて入団。サムライブレイズはHBLの理念に沿って地域とのつながりを重視しており、地元ファンを呼び込む選手としてもチームから期待されています。「期待を背負うプレッシャーはありますが、やってやろうという気持ちの方が大きい。思い切り野球ができる今の環境に感謝している」と阿部さん。商工会職員として地元企業の経営支援にも取り組む片貝さんは「野球を通じて、地域の活性化に貢献できれば」と話します。
HBLは昨年から公式戦を行っており、今季は5月1日に開幕。シーズンを通して士別、美唄、富良野、石狩の4球団で120を超える試合を行います。各チームには社会人野球や学生野球で活躍した選手が全国から集まっており、中にはプロ入りを志望する人も。選手らは球団が拠点を置く各市に住居を移し、就職したり、農作業の手伝いなどアルバイトをしたりして生計を立てながら練習や試合に参加しています。正社員として働く2人は毎回の遠征は難しく、地元でのゲームを中心に出場する機会が増えそう。「近頃は周りから応援の声をかけられることも多くなりました。地域に愛される球団を皆さんと一緒に作っていきたい」と張り切っています。
サムライブレイズには特定の推し選手を支援するスポンサー制度があります。問い合わせは、球団運営会社の志BETS(しべつ)ホールディングス(☎0165-28-2600)へ。











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