IFDA入賞入選作で
5テーマの小部屋デザイン

旭川市内と近郊家具メーカーの製品を販売する旭川デザインセンターで、今季のシーズン展示が始まりました。旭川家具工業協同組合が実施する「国際家具デザインコンペティション旭川(IFDA)」の入賞入選作品を中心に、テーマごとにコーディネートされた5つの小部屋が、個性豊かな暮らしのストーリーを生み出しています。

IFDAは1990年から3年ごとに開かれている木製家具のデザインコンペ。回を重ねるごとに海外からの応募も増え、多彩な作品が寄せられています。今回の企画展は、IFDAをきっかけに繋がった6人のデザイナーと旭川・東川・東神楽の5メーカーが、過去の入賞入選作品を取り入れて240センチメートル角の小部屋をコーディネートしたもの。

音楽と暮らす喜びを形にしたのはメーベルトーコーです。チェロ奏者のためにデザインしたハーフチェア、自然界のフォルムを元に生み出されたシェルフを配し、リズムを感じる空間を演出。旭川と北欧の親和性に着目したカンディハウスは、有機的なフォルムのコレントと、スタッキングできるキーラなどのチェアを中心に軽やかで上質な空間を作っています。

会場にはIFDA30年の歴史を紹介する「ヒストリートンネル」や、過去の映像をデジタル上映するシアターコーナーも。同組合の理事を務める藤田哲也さんは「IFDAが旭川家具にとって、どれほど重要な存在か見ていただける展示です」と話します。2021年9月26日(日)まで。問い合わせは旭川デザインセンター(☎0166-48-4135)へ。