木と遊びの楽しい組み合わせ
過去作品展からセレクト展示

道北の作家を中心とした作品展「木とあそび美術館」が、3月31日(水)まで北海道立旭川美術館で開かれています。

過去に実施した木をテーマにした展覧会の中から、「あそび」を感じる作品を集めました。実際に手に取って遊べるものや、デザイン自体に遊びのあるものなど、作家の個性が色濃く反映された150点ほどが展示されています。

大きさや形も本物と見紛うほどリアルに作られた昆虫標本や、木の質感を生かした絵画と彫刻の間のような作品、2mを超える大型の彫刻などジャンルも様々。1987年に開かれた「あそびの木箱展」の作品は、計算された仕掛けに思わず唸ってしまうほど。木の種類によって色や質感も違い、小さなものから大きなもの、平面から立体まで表現できる多様性に、木という素材の魅力を感じます。

このほか、西興部の森の美術館「木夢」のおもちゃや、旭川農業高校の生徒が企画から製作まで手掛けた、玉を転がすと音が鳴るスロープトイは実際に触れて遊ぶことができます。2月27日(土)には農業高校の生徒による木琴作りの工作教室も実施予定。

「身近な木の作品は、子供から大人まで楽しめると思います。美術館に馴染みのない方にこそ気軽に来てほしい」と学芸員の関口さん。観覧料は一般800円、高大生500円、小中生300円。開館は午前9時半から午後5時まで。月曜休館。第2展示室では旭川を拠点に活動する現代美術家の「荒井善則」(観覧料一般260円)も開かれています。問い合わせは同館(☎0166-25-2577)へ。