旭山だけじゃない！
駅にできたよ小さな動物園

動物をモチーフにデザインされた世界各国の作品を展示する「もうひとつの小さな動物園」が、10月25日(日)まで中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館ステーションギャラリー(旭川市宮下通8丁目、JR旭川駅東口)で開かれています。

いすの研究家で、現在は東川町文化芸術コーディネーターを務める織田憲嗣さんが所有するコレクションからは、各国のプロダクト製品をピックアップ。スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンが手掛けるライオンやブルドッグは、独特のフォルムや豊かな表情についほっこりしてしまいます。またカイ・ボイスンの木製動物シリーズのなかでもダックスフンドの木製玩具は、織田さんいわく「おそらく日本に一つしかない大変貴重なもの」なので要チェックです。

一方、頭上を優雅に舞うバードモビールは、東川町で活動する木工アーティストの早見賢二さんの作品。愛らしい姿はもちろん、風の流れを敏感に感じ取り動く仕掛けにも注目です。このほかイッタラのガラスの鳥、アフリカやフィリピンなどで作られた素朴な置物、井筒明夫さんの犬コレクションなど、バラエティに富んだ貴重な作品が並びます。

合わせて、動物を模した世界の名作いすも展示しています。羽を広げたクジャクのようなチェアや、蝶や象をイメージしたスツール、地元家具メーカー匠工芸のアニマルスツールなど、それぞれにデフォルメされていますが、どれも一目でモチーフの動物を連想できるほど。

各作品にはシルエットクイズが付いていて、大人だけでなく子供も楽しめます。「市民に馴染みのある動物園というテーマを通して、デザインやアートに興味を持っていただければ」と彫刻美術館の朝倉さん。入場無料。9月まで無休、10月からは毎週月曜休館。問い合わせは同館(☎0166-46-6277)へ。