北の街の聖なる夜のお話

街中にクリスマスソングが溢れる師走。80年代は豆電球がチカチカ輝くツリー、カセットテープから流れるのはマライアではなく、達郎でもなく、ジングルベル。お菓子が詰まったブーツ。おじさんは三角帽子で千鳥足。ヒゲ付き眼鏡掛けてね。

幼き時、ウルトラ警備隊の武器セットを持って、サンタが家にやって来た。エンゼル堂の方に親が頼んでくれたらしく、本物だと驚いたよ。今でも覚えているって事はかなりの衝撃だったんだろうね。嬉しくて嬉しくて眠れなかった記憶。

子供の期待は毎年上がる。ゲームウォッチ、ガンプラ、キン消しセット…。欲望は尽きない。両親に感謝しないとね。もう一つ忘れられないのが3条にケンタッキーが出来た時に祖母が用意してくれたパーティーバーレル。アメリカのXmasのようで、今でもあれを見ると祖母の顔が重なるよ。イルミネーションなんか無かったから当然今より眩しかった筈は無い。でもずっと眩しかった。優しく、暖かい輝きが。街全体を包み込んでいた。

大丈夫、今だって明るくいこう。来年はオリンピックだぜ。イブはUSAGIYA旭川本店でライブがある。幸せな時間を音楽に乗せて。すべての人に幸せが届く事を祈りMerry Xmas。

ジョンについて

旭川市出身。20年以上アパレル業界に勤務し、現在はUSAGIYA旭川本店店長。スニーカー、野球、プロレス、映画などのサブカルチャーに精通。80年代に買物公園に住んでいた思い出を絡めて、やさしい言葉でインスタ、コラムを綴るクリエイター。

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