林業のまち下川町でクラフトビールの醸造所「しもかわ森のブルワリー」を運営する中村隆史さん、紀久美さん夫妻が、昨年末に初の醸造となるペールエール、ピルスナー、ヴァイツェンの3種の地ビールを完成させました。経営するビアバー「ビアスタンドエール」(下川町錦町24)で今年2月から提供をはじめ、好評を博しています。
林業のまち下川町でクラフトビールの醸造所「しもかわ森のブルワリー」を運営する中村隆史さん、紀久美さん夫妻が、昨年末に初の醸造となるペールエール、ピルスナー、ヴァイツェンの3種の地ビールを完成させました。経営するビアバー「ビアスタンドエール」(下川町錦町24)で今年2月から提供をはじめ、好評を博しています。
札幌で半導体エンジニアとして働いていた隆史さんは、一昨年に地域おこし協力隊として下川町に移住してきました。夫婦ともにお酒好きで、特に地域色豊かなクラフトビールに魅了され、町内に醸造所の開設を決意。札幌のスミカワビール(旧澄川麦酒)で製法を学び、小ロット生産が可能な「石見(いわみ)式」を取り入れて、下川特産のイチゴやトマトなど、地元の果物や野菜を副原料に、少量多品種のオリジナリティあふれるビール造りを目指すことになりました。
昨秋には町内の空き店舗を改装してビアスタンドエールをオープン。全国から選りすぐったクラフトビールを提供しながら、冬には念願の自社醸造を達成しました。初のビールには町内で間伐したトドマツの枝葉を副原料に取り入れ、クラフトビールが初めての人にも飲みやすい味に仕上げています。「下川町の夜はとても暗く、静寂の中で星の輝きがとてもきれい」と語る隆史さん。ロゴマークやボトルには、見上げた満天の星空や、町の豊かな森林のイラストをあしらいました。
「僕たちが目指す味に近づけるよう改良しながら、下川ならではの材料で、かしこまらず手にとってもらえるビールを造りたい」と笑顔を見せます。今後は他地域でのイベント出店や、地場のジビエとのペアリングを楽しむ食事会の実施などを通して、いっそう下川の魅力を伝えていきたいと考えています。
ビアスタンドエールは木・金・土曜の夜を中心に営業。6月半ばには新しいビールもリリースを予定しています。ボトル商品は下川町内のQマート、名寄市の西條と系列店、ライナーのECサイト「ものぴりか」で購入可能です。問い合わせはしもかわ森のブルワリー(TEL:01655-6-7155)へ。