- 旭川で活動する4人の女優が競演する舞台「楽屋」の稽古のようす
旭川の演劇人による小劇場本舗プロデュース公演「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」(作・清水邦夫)が9月22日(金)・23日(土祝)・24日(日)に旭川市市民活動交流センターCoCoDeホール(旭川市宮前1条3丁目)で開かれます。
2021年に亡くなった劇作家の清水邦夫さんの代表作で、日本で最も多く上演されているといわれる戯曲。清水さんは、昭和30年代から旭川で活動していた劇団「河」とも交流があり、同劇団の演出を付けたり、書き下ろし作品の初演を同劇団が担うなど、旭川の演劇界とは深い縁があります。劇団「河」の活動停止後、その流れをくむ劇団「旭川ステージワーク」の元メンバーらを中心に、今回の公演の企画が持ち上がりました。
舞台に囚われた4人の女優たち。スポットライトが当たらない楽屋で演じ続ける4人。女優という生き物のすさまじい業を、辛辣かつ滑稽に、そして愛しさと哀切に満ちたまなざしで描きます。その闊達な筆致で、全共闘世代の心情や時代的側面を色濃く感じさせる作品を数多く残し、当時の若者たちを熱狂させてきた清水作品の最高傑作です。
演出の高田学さんは「世代の異なる俳優陣の掛け合いが、いい意味での不安定さとなり、面白い化学反応を起こしている。現在の旭川の演劇界の立ち位置が分かる舞台になると思います」と話しています。
9月22日①午後7時、23日②午後2時・③午後7時、24日④午後2時の4回公演。チケットは一般2000円、高校生以下1500円(当日各500円増し)。旭川市内のジュンク堂書店、まちなかぶんか小屋、子ども冨貴堂で扱っています。チケットの予約・問い合わせは小劇場本舗( shogekijohonpo@gmail.com )へ。