二十歳のころ、何してた？
「教えることで教わって」

18歳の時に東京の橘バレエ学校に入学しました。それと同時に牧阿佐美バレエ団にも入団。20歳のころは、朝はバレエ団でクラスレッスンを受け、その後は舞台のリハーサル。午後からはバレエ学校に行ってレッスンを受けて、帰ってきたらまたリハーサル。まさにバレエ漬けの日々でしたね。「いつかは主役をやりたい」という思いは不思議とありませんでした。それよりも日々の指導についていくことに必死で、がむしゃら。学校から子供たちの指導を任されたのもこの頃です。4～6歳くらいの子供を教えていました。最初は戸惑いましたが、次第に教える側の気持ちやそれを受け取る生徒の気持ちが分かるようになって、指導することは自分を省みることだと知りました。

東京での青春も楽しんでいましたよ。六本木のディスコに行ったり、東大近くにあるお店でおいしいかき氷を食べたり。ヨットを持っているお友達に遊びに行こうと誘われて、迎えに来たのが真っ赤なフェラーリだった時にはさすがに驚きました(笑)。時代ですね。