内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

旭川の隣町・東川町には、個性あふれる家具メーカーがたくさん。毎年、春と秋に数社が集まり「ひがしかわ家具めぐり」を行っています。名前の通り、オリジナルの家具が展示販売される工房を訪れぐるりとまわるイベントで、今回は6社が参加。10月1日(金)から10日(日)までの10日間です。参加工房を順番にご紹介します。
株式会社アーリー・タイムス アルファ
1952年、菊池木工として旭川でスタートしたアーリー・タイムスアルファ。「より多くの人が使いやすく、長く使い続けられる家具」をコンセプトに、約70年もの間旭川家具の歴史とともに歩んできました。
「機械と人の共存を計りながら自分たちにしか出来ないモノづくりをする」という先代の教えから、業界の中でもいち早く機械技術を取り入れてきた同社。職人から職人へ引き継がれる技と機械の技術を組み合わせた家具を展開しています。

数ある商品の中でも人気なのが丸型のダイニングテーブル。一見大きく、スペースをとるように思われがちですが、実はそんなことはないそう。「丸は部屋の対角線が使えるので、四角のテーブルより場所を広く使えます。うちのデザインは中央部に脚があるので、椅子同士の間隔が取れます。そのため、通常の4本足の丸テーブルより広々と座ることができるんです。角が無いデザインだから部屋全体も柔らかい印象になりますよ」と社長の青森宏悦さんが教えてくれました。サイズは80cmから150cmまで10cm刻みで用意され、高さも要望にあわせて注文が可能です。

ショールームではほかにも、ベッドやチェストなど自慢の家具を展示販売しています。10月3日(日)、9日(土)、10日(日)は展示品などを大特価で販売する倉庫市も行っています。
株式会社大雪木工
旭川家具の中でもいち早く機械化を進め、時代を見据えた生産力と、人の手でしか創れない精巧なモノづくり、双方の良さをバランスよく取り入れた家具を展開する大雪木工。生活をイメージできるよう、空間コーディネートされた大きなショールームには、テーブル、ベッド、チェストなどオリジナルの家具が並びます。

毎年新作を発表する同社にこの秋も3つの家具が仲間入りしました。壁掛けにもできるスタイリッシュなテレビボード、パーテーションのようなシェルフとワードローブを組み合わせ個室風の空間が作れるデスク、4脚までスタッキングできるミニテーブル付きのスツールです。スツールは鹿を彷彿とさせるデザインで、部屋に数脚置くとまるで群れのよう。全てショールームに展示しています。
「家具は新築で家を建てる方はもちろん、生活環境や家族形態の変化など、タイミングによって欲しいものが変わってきます。みなさんが求めているものを探すお手伝いがしたい。どんな家具があるのか、ただ見に来ていただくのも大歓迎です」と担当の中谷さん。

ギャラリーコーナーでは「座る|居座る展」も開催しています。工夫された椅子や、箱家具が得意な大雪木工らしい「入る箱シリーズ」も紹介。実際に触れて、座って、新たな家具の可能性を体感して下さい。
有限会社樹工房
2000年に設立以来、個人宅はもちろん公共施設や病院など、様々なジャンルの家具製作を手掛けている樹工房。あらゆる要望に応えられるよう、固定概念にとらわれないオーダー家具を得意とし、扱う樹種も豊富です。
時代が求める家具への挑戦も抜かりありません。今年は感染予防対策を踏まえて木製フレームのパーテーションを製造したり、猛暑の影響でエアコンを設置する家が増えたことを受けエアコンカバーの販売も始めました。ソーシャルディスタンスがとれる仕切りがついたデスクやリビング学習が増える中、勉強道具が収納できるワゴン式の引き出しなど子供が主役で使える家具も豊富。「どんなものが必要とされているのか、常にアンテナを張っています」と川辺博史社長は言います。

ショールームにはオリジナルの自社製品が並びます。「ここは言わば実験所のような場所。なので、社員のアイデアから生まれた製品化する前の小ロットのアイテムが多いです」と話す通り、ほとんどの家具が一期一会の出会い。雑貨も豊富で、リーズナブルなスタンドミラーが特に人気です。

インスタグラムの更新も積極的で、オリジナル家具の特徴を動画などで紹介しています。どんなアイテムがあるのか、ぜひのぞいてみてください。
EZO株式会社
1984年創業の「えぞ民芸家具製作所」、2005年設立の「インテリアえぞ」から知識と技術を引継ぎ、今年新たに誕生したEZO株式会社。前身の会社で人気だったグレースシリーズを筆頭に、ほとんどのシリーズを引継ぎました。良質なナラ材をメインに使用した民芸調家具を製作販売しています。
イギリスのアンティークを思わせる美しいフォルムの家具を探しているなら、同社にお任せを。猫脚のテーブルや職人技が光る細かな彫刻をあしらったチェスト、コレクションを飾りたくなるガラスのキュリオケースなど多彩に用意しています。ショールームにないものでもオーダーで対応してくれます。

社長の石田英之さんもアンティーク調を愛する一人で、自宅で使うのはほとんどが自社の家具。だからこそわかる問題点を自社製品に反映させています。「この手の家具は海外から輸入されることも多いので、サイズが日本の住宅にあわないことがあるんです。だから私たちは少し小ぶりにするなど日本人の生活に馴染むように工夫しています。安心して家に迎えて欲しい」と石田社長は話します。

家具めぐり期間中は、いつもよりもたくさんの家具を展示しているので、実物が見られるチャンス。また、1万円から買える赤字覚悟の掘り出し市も行っています。今までにないお得なチャンスなので、お見逃しなく。
合同会社 アール工房
職人のアイデアが光る家具がずらり。座面が畳一枚分もあるソファ、ロッキングチェアにもなる椅子などアール工房にしかない家具がショールーム中に並んでいます。
地元の人に本物の家具を使って欲しい、その一心で購入しやすい価格を実現させるための工夫をしています。例えば、嫌われがちな節のある木材を使うのもその一つ。節をデザインとして利用し、家具の個性にしてしまうのは同社ならではのセンスです。


手掛けるのは大型家具だけではありません。家具工房ならではの良質な木材を使った小物製作も得意で、子供用のおもちゃやカトラリー、時計、まな板、食器、靴ベラなど手に取りやすいアイテムも多く販売。この秋、それらの小物類を集めたショールーム兼店舗「アール工房mini」を東川町中心部に新設しました。インスタグラムでは、新作の小物を中心に発信しています。
家具も小物も全て、完成まで一人の職人が手がけるのがアール工房流。だからこそ、作りながら一層の愛着が湧き、自然と美しく仕上げたいという気持ちになるのだと教えてくれました。工場に併設されたショールームでは家具をメインに紹介しているので、ぜひどちらも足を運んでみてください。
樹の郷AKO
66年間、家具職人の道を歩み続ける安東忠吉さんの工房・樹の郷AKO(エコ)。決して大きな工房ではありませんが、量販店には置いていない“本物”の家具を製造しています。
道産の無垢材を中心に使用し、中でも出身地である美瑛町を象徴する白樺への想いはひとしお。製品化するまでに苦労があったと話します。「白樺は家具作りには不向きとされていたけれど、10年以上も前から試行錯誤を続けてきたんだ。強度やソリ、日光による変色などの問題をクリアして、白樺の家具が完成した時は本当に嬉しかったよ」と安東さん。今回の家具めぐりでは、新作も発表しています。

新たに登場したのは白樺のダイニングテーブル。家具を製造する際は樹皮を剥いで使うのが一般的ですが、今回はあえて天板の側面や脚に残しています。唯一無二のデザインで、北海道の厳しい自然の中で育った木の逞しさが感じられます。

オーダー家具も得意で、過去には住宅のキッチンや収納、洗面台などを手掛けたことも。他社では実現できなかった家具も同社なら叶えてくれるかもしれません。どんなものが欲しいのか、参考になる写真を持参するとスムーズです。一度話すとわかる、安東さん自身のあたたかみと、柔軟さがAKOの何よりもの魅力。これからも元気な限り家具作りを続けたいと笑います。
家具めぐり公式LINEで各社のお得なクーポンを配信中!
公式LINEをお友だち登録すると、ひがしかわ家具めぐりウィーク開催期間中に使える
お得なクーポンを配信しています。
家具の購入を検討している人は、クーポンを取得して参加工房をめぐってみてください。
▼家具めぐり公式LINE
https://lin.ee/BhufKiT