動き記録する収録スタジオ
個人・企業向けに道北初オープン

国土地理院など官公庁の発注品をはじめ、日本全国の地図を製作する北海道地図株式会社(旭川市台場1条2丁目)が、先日、社屋内にモーションキャプチャースタジオをオープンしました。

モーションキャプチャーは関節の動きを記録しデータ化する技術で、スポーツ選手の動作解析、CGキャラクターのアニメーション製作など幅広い分野で活用されています。

全国のハザードマップ制作も手掛ける同社では、津波や震災による災害の広がりをリアルな3D映像で見られるようにしようとモーションキャプチャーを導入。マップのほかに道内観光地や施設の案内アバター制作なども行っており、この技術をさらに多くの人に、気軽に使ってもらおうと、スタジオを作りました。

専用のカメラと反射マーカーが付いた特殊なスーツを着用することで、指先の繊細な動きまでデータ化することが可能です。Vtuberになりたい人のためのアバター作成、ダンスやスポーツなどの技術を生かしたMV用素材の収録など、法人から一般まで、さまざまな場面で活用できます。利用は1人2時間3万5000円から。

代表取締役社長の小林毅一さんは「実空間と仮想空間を融合させるこのシステムで、地図の可能性を広げていきたい。みなさんには、それ以外にも多様な使い方を試してもらえたら」と力を込めます。問い合わせは同社(TEL：0166-61-5531)へ。