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内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
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- 18人の社員にもフレンドリーに接する姿が印象的。酒米造りから日本酒醸造まで体験できる「農家の酒」プロジェクトは、10年以上続く人気企画で、消費者との繋がりを大切にする同社ならではの取り組みです
「農業なんて大嫌いだった」。高校を卒業後しばらくは職を転々としました。不動産屋やトラック運転手、スナック経営など、大正時代から続く家業の米農家とはかけはなれたものばかり。
20代後半にさしかかった頃、場当たりで自堕落な生活を反省し、農家として生きていくことを決意しました。若気の至りで勘当されていた父親に頭を下げて家に戻り、無休で働く修行生活が10年。2012年に5代目として経営を引き継ぎ、会社を設立しました。
消費者に直接届けることにやりがいを感じ、19年に旭川空港にスパイスカレー店「農珈屋(のかや)」をオープン。翌年には農場の敷地内に2店舗目の本店を、昨年は自社栽培小麦のパン屋「米麦屋(こむぎや)」もオープンし、農作物に付加価値を付けながら事業の幅を広げています。
六次化には、農業を次の世代へ繋ぐ目的もあります。「人が生きていく上で不可欠なのに、憧れの職業にならない現状を変えたい。飲食業が、農業のおもしろさを伝え、マイナスイメージを払拭するきっかけになれば」。
職を転々としていた頃の飽きっぽさは今、新しい発想のみなもととなっています。農業を根幹として、これからどんな発展を見せるのか、ますます目が離せません。