1. ライナーウェブ
  2. ニュース&記事
  3. おでかけ
  4. オペレーション・フォーチュン

痛快あるのみ

オペレーション・フォーチュン

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
© 2023 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC. ALL RIGHTS
RESERVED. ALL MOTION PICTURE ARTWORK © 2023 STX
FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ジェイソン・ステイサムの映画。もはやその一言以外何も必要ないような作品。

英国諜報機関のスパイを主人公にしたいわゆるスパイ映画で、取引されるものの正体がわからない闇取引を追うというお話。しかし不思議なほどに謎を解くような込み入った設定はなく、複雑な騙しあいもなく、したがってあっと驚くような展開もない。ただただ圧倒的に強いジェイソン・ステイサムを見ることができ、行きがかり上行動を共にすることになってしまった映画スターがコミカルで楽しい、という映画である。

スパイ映画的なプロットらしきものは一切どこかに捨てたようで、いろんなところが抜け抜けであり、ご都合主義的な感じもすごい。なのに、そんなことはどうでもいいいぐらい痛快だ。主人公があまりにも強くてピンチにならない。ジェームズ・ボンドもイーサン・ハントもそれなりにピンチを潜り抜けていると思うが、本作のオーソン・フォーチュンはあまりにも無敵。ハラハラすることもなく、とにかく敵を圧倒するジェイソン・ステイサムを楽しむという映画だ。

終盤に向かうにつれてコメディ要素が増し、展開が読めなくなる。ある意味誰も想像しない結末と言えるだろう。(映画ライター・ケン坊)

ケン坊がさらに語る!WEB限定おまけコラム

この記事には映画のネタバレが少々含まれているので、まだ映画を見ていない人はその点をご承知おきの上で読んでください。

もっと読む

ムチャクチャな映画である。好きかと問われればもちろん大好きである。なにしろジェイソン・ステイサムだ。つい先日別の映画でメガロドンと肉弾戦をやって勝っていたジェイソン・ステイサムだが、そのままの無敵ぶりを本作でも発揮している。

主人公たちが追う闇取引の重要人物としてグレッグ・シモンズという大富豪が登場するが、この人物をヒュー・グラントが演じている。この人の存在感がこの作品のキモであると言ってしまっても良い気がする。たたずまいが見事で、物語の展開に合わせて印象が変わっていくこの人物に大いに魅了される。

ストーリーは各所デタラメで、スパイものとして見るとともすると杜撰なプロットである。取引されるのは作中では「プログラマブルAI」と呼ばれているもので、まぁAIなのだろう。一般にプログラマブル〇〇というのは〇〇をプログラムできる、という意味で、プログラムによって挙動を変化させることができるもの、という方向で使うはずだ。が、本作でのプログラマブルAIはこのAIがプログラムを行うことができる、という意味で使われているように見える。問題のAIはあらゆるシステムをハッキングして好きなように操作することができる、のだそうだ。それがポータブルハードディスクに入った状態で運搬され、途中でまるっとコピーされたりしている。あらゆる考証を全部ドブに捨てたのであろう。

序盤から主人公たちを邪魔するチームがあるが、ここでもあまり複雑な騙しあい等はなく、スパイ映画らしい唸るような展開といったものもない。主人公たちは事件を追って世界中を飛び回るが、その移動にもあまり必然性はなく、単に映画に花を添えているに過ぎない。いろんな景色が楽しめればいいのだ、という潔さすら感じる。

かように各所抜け抜けなのにもはやそんなことなどまったく気にならない。なぜならジェイソン・ステイサムだからである。主人公が彼ならもうなんでもいいのだ。とにかく強い。格闘をしてもドンパチをしても危なげない。どの相手よりも圧倒的に強い。ピンチにならない主人公である。

主人公がジェイソン・ステイサムでなければ成立しないような脚本だと思うが、逆にジェイソン・ステイサムを想定したからこんな脚本になったという可能性もありそうだ。

関連キーワード

シネマの時間 バックナンバー

ズートピア2
動物たちの楽園、ズートピア。前作で活躍してバディとなったジュディとニックのコンビが、またもズートピアで起こる大事件に挑む。 ディズニーによるCGアニメーション作... (12月12日)
TOKYOタクシー
「みち」と読む字にはいろいろある。それぞれニュアンスが少しずつ、異なる。この映画はそんなさまざまな「みち」を思わせる、心地よいロードムービーである。 個人タクシ... (11月28日)
プレデター:バッドランド
プレデターとして知られるあの地球外生命体の種族。彼らの中の落ちこぼれである主人公が、危険な生物のひしめく惑星でサバイバルをしながら成長していく物語である。そう、... (11月14日)
死霊館 最後の儀式
実在のエクソシスト、ウォーレン夫妻を題材にしたシリーズの完結編として登場したのが本作である。死霊館シリーズと言えばアナベルというオソロシイ人形を覚えている人も多... (10月24日)
秒速5センチメートル
新海誠の稀有なほど美しいアニメーション作品を実写映画として再解釈した作品であるが、どちらかというと新海誠による小説版を元に改めて脚色し、映画化したもの、と見るの... (10月17日)
PRインターネット広告掲載はこちら »

ニュース / キーワード

ようこそ、ゲストさん

メールアドレス
パスワード

※パスワードを忘れた方はこちら

はじめての方はこちら

アカウント作成

ライナー最新号

2025年12月16日号
2025年12月16日号
ウェスタンパワーズ店で 旭川調理師専門学校との 共同開発商品を限定販売
紙面を見る

ピックアップ

スーパーのお惣菜
スーパーのお惣菜
パーティー編
注目グルメ
注目グルメ
定番から新作まで ライナーが今注目する お店の味はこれだ!
シネマの時間
シネマの時間
映画ライター・ケン坊が語る新作映画とそのみどころ
つくろう旬レシピ
つくろう旬レシピ
プロの料理人が教える季節の食材を使った絶品レシピをご紹介
味な人
味な人
北北海道で食に携わる人々の横顔をご紹介
ものぴりか
ものぴりか
ライナーが集めてきた 地元の素敵な品々を紹介します
不動産情報
不動産情報
不動産・リフォーム等 住まいに関する情報を公開中
クーポン
クーポン
お得なクーポンを公開中
お知らせ
お知らせ
お店・スポットの お知らせ
ラーメンマップ
ラーメンマップ
ラーメン食べたいなぁ そんなときは専用マップで探してみよう
開店・移転・閉店
開店・移転・閉店
旭川市・近郊エリアの新店や創業などの話題。情報提供も歓迎!
星占い
星占い
12/16〜22の星占い

ページの最上段に戻る