スポーツで活躍するあさひかわの小中高生をご紹介!
双子の姉妹、全国へスマッシュ

旭川市立高台小学校の6年生。莉菜さんはダンスが好きでとくにTWICEやNewJeansなどのK-POPがお気に入り。怜菜さんはヘアメイクの研究や図工・家庭科などのものづくりが好き。
旭川市末広にある卓球クラブチーム「エレッズ旭川」に所属する、伊藤莉菜さんと怜菜さん。双子の姉妹はこの夏、北海道卓球選手権大会旭川地区予選会ジュニアシングルスの部で1位と2位を勝ち取り、さらに同選手権カデットの部でも好成績を収めました。シングルスで莉菜さんがベスト8、二人で組んだダブルスはベスト4に入り、11月に広島県で開催される全国大会へ出場します。
二人が卓球を始めたきっかけは、お兄さんとお姉さんも卓球をしていて、お母さんが卓球コーチでもある環境から自ずとラケットを握り、幼稚園の年長で試合デビュー。練習は放課後や週末にほぼ毎日続き、学校の宿題などと両立しながら励んでいます。試合前の準備も姉妹で少し違い、莉菜さんはノートに「絶対あきらめない」といった目標を書いて気持ちを整え、怜菜さんは一週間前から練習の中で課題を見つけて集中。ライバル心はありつつも、お互いの得意技を認め合い、ダブルスでは息の合ったプレーを楽しんでいます。
「これからもたくさん試合に出て技術を磨いていきたい。チームで一緒に頑張ってくれる仲間が増えたら嬉しいです」と未来の夢を語る二人。旭川から全国へ、双子のラリーはまだまだ続きます。
大人と一緒のラウンドもへっちゃら

道教大附属旭川小3年生。好きな教科は図工で、粘土でゴルフクラブを作りました。憧れのジュニア選手は、恵庭市のゴヴォロヴスキー麗奈さん。「かわいくて、ゴルフも上手。お手本です!」と笑顔を見せます。
椛生さんがゴルフを始めたのは、1年生のとき。父・安弘さんの練習に連れて行ってもらった日、初めて振ったクラブがうまくボールを捉えたことで夢中になりました。「やるからには、まずは6年生まで続ける」という約束を交わし、最初は5本のクラブを揃えました。「中途半端に辞めてほしくなかった」と話す安弘さんの思いをいい意味で裏切り、今ではゴルフ尽くしの毎日です。
目下の悩みは、特にパターの読みが難しくボールが思う方向にいかないこと。グリーン上、歩測で距離感をつかみ、傾斜を測るために4方向からパットを打つなど、多彩な練習で勘を養っています。一方、得意なクラブはドライバー。フェアウェイにピタッと落とせたときは最高の気分です。
10月18・19日には福島県で全日本小学生ゴルフトーナメントが開かれます。目標は全国で3位に入ること。「旭川にはジュニアゴルファーが少ないから、仲間が増えるといいなぁ」と椛生さん。大丈夫。椛生さんの活躍を見たら、きっと憧れて始める人が出てくるよ!
眼差しまっすぐ、堂々とした佇まい

能地 天音さん
石川さんは啓北中学校2年生、将来の夢は警察官。能地さんは緑が丘中学校3年生、将来の夢は看護師。剣道で培った礼を重んじる心と努力を重ねる姿勢は、人々を守り助ける仕事にもしっかりと活かされそうです。
近年活躍がめざましい二人の剣士。旭川春光道場の石川くんは剣道初段。教士七段のお父さんと錬士六段のお母さん、そして先に始めたお兄さんの背中に憧れて剣道に打ち込むようになりました。週5日の部活動に加え、道場でも週2回の厳しい稽古を重ね、今年6月の全道道場連では準優勝を飾り、全国大会への出場を決めました。北海道代表チームの副将や、道場の団体戦で大将を務めるなど責任ある立場でも活躍。得意技は出小手で「礼に始まり礼に終わる」を胸に、日々の稽古では常に試合を意識して取り組んでいます。目標とする選手は松﨑賢士郎さんで「全国大会ではさらに上位を目指したい」と意気込みます。
すずらん剣道スポーツ少年団の能地さんは剣道二段。お兄さんとお姉さんに続いて剣道を始め、2024年12月の全国スポーツ少年団剣道交流大会全道大会で優勝、翌年3月の全国大会では予選リーグ2位まで勝ち進みました。さらに全道中体連でも3位に入賞するなど、着実に実績を重ねています。「仲間と稽古をする時間が楽しく、試合に勝てた時の喜びが次の励みになっています」と語る能地さん。全道の強豪が集まる強化訓練や合宿に臆さず挑む一面を持ち、団体戦では副将を任されることが多いのもうなずけます。次の大会ではベスト8以上の成績を目指し、今日も稽古に精を出します。
負けない気持ちを力に

旭川市立神居東中学校2年生。学校では陸上部に所属し800m走を種目としています。おいしいものを食べるのが好きで、勝負メシは豚の生姜焼き。試合前はかつ丼でゲンを担ぎます。
旭川レスリングクラブに所属する長谷部なあささんはこの春、女子レスリングの全国大会「ジュニアクイーンズカップ選手権大会」の15歳以下39キロ級で優勝し、アジア選手権に初出場。7月にキルギスで行われた同大会ではみごと銅メダルを手にしました。
長谷部さんがレスリングを始めたのは4歳の頃、練習を頑張るお姉さんの姿に憧れて自分もマットに立つようになりました。自分の長所を「負けず嫌いで根気強いところ」と話し、得意技は片足タックル。試合前の緊張も入念なウォーミングアップで力に変え、試合では自分から積極的に仕掛けて前に進むことを意識しています。憧れの選手は自身と同じ片足タックルを得意とする東京五輪金メダリストの須崎優衣選手や、迫力あるタックルが魅力のモーガン・ターナー選手で、そのイメージを取り込みながら技術に磨きをかけています。
今後の目標は、来年のアジア選手権で金メダル。そして高校では世界選手権出場、将来はオリンピックの舞台へと、大きな夢に向かって挑戦は続きます。
スポーツで絆を結ぶ、ニコイチ男子

安藤 魁人くん(左)
ともに道教大附属旭川小5年生。つい先日、10月5日にふたたび全国大会の予選があり、今回も見事優勝!来年3月に千葉県で開かれる本選にむけて、また二人の挑戦の日々が始まります。
瑛太くんと魁人くんは、今年の3月、全国小学生ソフトテニス大会・ダブルス4年生以下男子の部で、各都道府県の選抜175ペアが競う中、準優勝に輝きました。ふたりはセットのようにいつも一緒。お互いのきょうだいが同級生だったこともあり、生まれた時からの幼なじみです。学童保育にも一緒に通い、そこでソフトボールやサッカーなど様々なスポーツを楽しんできました。本格的にソフトテニスを始めたのは小学1年生のとき。週末は所属している比布町の少年団で練習し、平日は旭川市内のコートで毎日約2時間、ソフトテニス漬けの日々を送っています。
「試合前でも全然緊張しないよ」と堂々と語るのは瑛太くん。夢は「世界一のプロテニスプレイヤー!」と力強く宣言し、魁人くんについては「予測しにくいボールを打って、器用なんだ」と話します。一方の魁人くんは、「スマッシュがちょっと苦手。だからボールをよく見て打つことを大切にしてるよ」。瑛太くんについては「よく走るし、試合中も声が出せるのがすごい」と話し、夢はちょっぴり控えめに「日本一のプロテニスプレイヤー」と照れ笑い。ふたりの息の合ったプレイと元気いっぱいの声が、今日もコートに響いています。
トリックも向き合い方も軽やかに

旭川農業高等学校1年生。ラーメンを食べに行くのが楽しみで、特に山岡家の辛みそがお気に入り。過去に骨折で大会を棄権したことがありますが、原因はスケボーでは無く体育の跳び箱というなんとも学生らしいエピソードも。
5歳のとき、ご近所から譲ってもらったスケートボードを試しに乗ってみれば一発で虜になり、インターネットの動画を見て練習する日々を過ごします。初めての大会は6歳のときに苫小牧市のスケートパークへ出かけた際にプロの石塚佑太さんと出会い、背中を押されて出場。技数は少ないものの頑張りが評価されて特別賞を受賞し、趣味から競技へと意識が変わりました。
小学3年生のとき「AJSA北海道アマチュア選手権2018」のエンジョイクラスで初優勝、5年生で旭川市内にある専門店「SPRAY」とショップライダー契約を結びます。今年も大会で堂々とした滑りを見せ優勝を果たしますが、本番前は未だに緊張するため音楽を聴いて集中するのがルーティン。「それでも観客が多いほど燃えますね。競技後に褒められるのが嬉しい」とチャーミングな一面を見せてくれました。
10年のキャリアがありながらスケボーは趣味の一個上ぐらいと捉えている木屋くん。卒業後は誰かの助けになる仕事に就こうと将来に向き合い、自分らしさを大切に今日も技を磨いています。