東神楽の家具メーカーが
アウトドアブランド立ち上げ

丸めて収納できるロールトップのテーブル、ジュエリーボックスのような蚊取り線香ホルダー、灯りをやわらかく演出してくれるLEDランプのシェードなど、ぬくもりが伝わる木製のアウトドアギアたち。家具メーカーの(有)インテリア北匠工房が、家具製作で出る端材を活用したアウトドアブランド「WHAT WE WANT」を立ち上げました。

端材とはいえ、旭川家具のために加工された木材は上質。倉庫に大量に眠っているこれらの材を生かそうと、同社では一昨年前からラグジュアリーな大型のアウトドア用品の開発を検討していました。「ところがコロナウイルスの流行で時代は変わりました。そこでステイホームの流れに合う、ホームユースにもマッチする小型アイテムの開発に切り替えたんです」と社長の吉村浩平さん。

キャンプ好きなスタッフの意見を取り入れながら、持ち運びしやすい軽量なイスやテーブル、ランプシェードやランタンスタンドなど、これまでに11種類を製造。金具も木材で自作するなど、家具職人ならではの技術とアイデアが生きています。一方で、材の焦げ跡をそのまま残したり、刃物の跡や表面を研磨しすぎず仕上げたりと、価格を抑えるためにあえて手を抜く部分も。家具製造ではご法度ですが、このラフさがアウトドアギアらしさを生んでいます。「磨いたり、オイルを塗ったり、好みに育てる楽しみもありますよ」。

現在発表されているアイテムは、同工房のショールームで展示しているほか、ホームページなどでも見ることができます。問い合わせは北匠工房(☎0166-74-4890)へ。