家具職人が本領発揮！？
旭川産けん玉誕生

けん玉を通じて世界中に旭川を発信したい―。旭川で活動するパフォーマンスチーム・ASAHIDAMA(アサヒダマ)が、東川の家具工房「アール工房」と共に、メイドイン旭川のけん玉を開発しました。

発案したのは同チーム代表の赤松昌輝さん。旭川市内で定期的に体験イベントを開いたり、高難度のパフォーマンスをネット配信したりする旭川屈指の愛好家です。

これまで道内で本格的な競技用を作った前例はほとんどなく、市販品の多くは北欧から輸入されています。一見シンプルに見えますが構造は繊細で、製造段階で少しでもバランスが狂うと、振り上げた時の空中姿勢が乱れたり、耐久性が落ちてしまったりします。複雑な加工を引き受けてくれる工房を探すのに苦労しましたが、この熱い思いに応えたのがアール工房でした。

「最初は戸惑ったけど、話を聞いているうちに、これは面白そうだなと思ってね」と笑う工房代表の石川良一さん。「難しかったけどなんとか形になったよ」と、まだ木の香りが漂うできたての初号機を見せてくれました。

その出来栄えに「まさにイメージ通り。最高のけん玉ができました」と赤松さんも太鼓判。ほどよい軽さと手に馴染む木の質感に加え、最大の魅力は音。玉と皿の形状、接地面積の広さを重視しており、けん先に玉が刺さった時のカン！と響く音に「うっとりする」ほど。この後、研磨や塗装など最終工程を経て完成します。赤松さんは「旭川だけじゃなく世界に新しい風をおこしたい」と意気込みます。

完成品は11月7日(土)午後2時から野村設計倉庫(旭川市宮下通19丁目)で開かれるイベントで初お披露目します。1本1万円で、予約も受付。当日は道内各地のチームが集合し熱いパフォーマンスを繰り広げるほか、初心者でも参加できる体験会・検定会も実施予定。参加無料、申し込み不要。問い合わせはASAHIDAMA公式インスタグラムのメッセージへ。