上品な味わいに完ツユ必至
鹿づくしのラーメン新登場

　黄金に透き通ったスープは、上品な中にわずかな野性味と野菜の甘みが広がる優しい塩味。実は、鹿でダシをとっているんです。

開発したのは、らー麺処優鳳(旭川市豊岡13条4丁目)の店主・平松正好さん。今までにない新たなチャレンジがしたいという一心で試作を始めました。

ラーメン屋の息子として育ち、正統派旭川ラーメンを追求してきた平松さんとしては、鹿を扱うのは初。ジビエに慣れたフレンチシェフに指導を依頼し、アドバイスをもらいスープ作りに挑みました。

「濁りと臭みの原因になるから、ダシは絶対にボコボコと沸かしてはいけない」というのが師匠の教え。まずは鹿の骨と根菜で一晩、次は濾したダシに鹿のスネ肉と根菜、アクをとるためのメレンゲを加えて一晩、さらに鶏挽き肉を加えて一晩と、弱火で3日かけてじっくり火入れ。コンソメスープと中華の上湯スープをつくる手順を組み合せた独自の技法で、丁寧に仕込みます。ベースの塩味に醤油を少しだけ加えていて、スープを邪魔しない特注のストレート麺に、チャーシュー代わりの鹿モモ肉のローストをのせ、上品なラーメンが完成しました。ロゼで出てくる鹿ローストは、スープの熱で徐々に火が入るので、好みの加減で召し上がれ。 　「師匠と一緒に作った一杯です。鹿はしっかり処理をすれば臭みはなく、逆に良い出汁が出ます。きっと今までのイメージが覆りますよ！」と自信満々の平松さん。満足いく仕上がりに、早くも次の企画を構想しているそう。

営業は午前11時から午後8時半(午後2時45分から5時まで休憩)、木曜定休。問い合わせは優鳳(電話0166・34・0326)へ。