地元スーパーなどで販売中
特産の冬野菜「ゆり根」

茶碗蒸しやおせちに登場する食用ゆり根。美瑛町では今季の収穫がほぼ終わり、地元スーパーなどに、まるまると太ったゆり根が並びはじめました。

名前の通り、球根にあたる鱗茎(りんけい)部分が食用です。国内生産の9割以上を北海道が担い、町内ではおよそ20軒で生産しています。

春から秋は畑で過ごし、冬にはおがくずのベッドで休眠。それを何年か繰り返し、ゆっくりと実を太らせます。町では植え付けから3年目の秋に収穫期を迎えるため、ゆり根が店頭に並び始めると「もう雪が積もるなぁ」としみじみする地元民も多いとか。

ほくほくしたイモのような食感と上品な甘みが特徴で、むくみの予防・解消によいカリウムが多く、食物繊維も豊富。茹でると鉄分がアップし、胎児の発育に不可欠な栄養素・葉酸も含むことから、妊婦の万能食材としても知られます。

取材日は、JAびえいが運営する美瑛選果(同町大町2)で、3～4Lサイズを1玉税別380～480円で販売していました。「カレーやシチューに入れたり、マヨネーズで和えてサラダにしても。コロッケやポタージュもおすすめです」と担当者。

問い合わせは美瑛選果(☎0166・92・4400)へ。