- 栃木県から建築を学ぶため、旭川東海大に進学。古着屋やクラブのアルバイトで感性を磨きました。その後は飲食業で経験を積み、28歳で独立。店名に悩みましたが、「自分らしく!」と名から一文字を取りました
モノづくりが大好きな早川さんは、電気や水道などの設備工事以外は自分で設計し、内装のほとんどをDIYで仕上げています。「自分が行きたい店」を形にするため、料理だけでなく、空間演出にも手を抜きません。
今年、新しい物件と出合い、6月に2度目の移転を果たしました。昭和通りの角地という好立地。料理の価格設定を見直すことで、より気軽に立ち寄れる店を目指しています。もちろん今回も、メニュー表からインテリアにいたるまで、すべて自分の手で形にしました。好きな音楽が流れる店内には、自分のセンスに合った雑貨や家具も並びます。
今回、一番大きな変化はピザ。これまでの軽やかなローマ風から、ナポリ風のもっちり生地に変更しました。ピザ窯も導入し、粉の配合や練り方、発酵時間、具材、焼き加減まで、一つひとつを見直し、試作を重ねた力作。もちっと弾力があり、口どけのいい生地はソースとの絡みもよく、もう一枚食べたくなる後を引く味わいです。
がむしゃらに頑張る…というよりは、いつも自分の思いに忠実に、自然体。「気付けば旭川で30年。これからも自分の“好き”を少しずつ足して、お店をゆっくり育てていきたいな」とのんびり語ってくれました。