- 深川観光協会オリジナルのトートバッグを持つ4代目社長。友人と囲む酒席がなによりの楽しみで、カラオケの十八番は井上陽水。お酒好きだが最近はほどほど派…でも、ヘロヘロになっちゃうのが定番コース
「思わず、えっ、オレって4代目だったの?って笑っちゃったよ」。自分を3代目だと思い込んでいた高橋さんは、つい数年前、取材時に新聞記者から4代目であることを教えられ、初めてその事実を知りました。深川市で100年以上続く銘菓「ウロコダンゴ」の素朴ながらなんとも深い味わいは、高橋さんのこのお茶目で大らかな人柄とも通じているようです。
東京の大学に通っていた高橋さんが父の急逝を機に帰郷したのは昭和52年。当時すでに年季が入っていた職場に「もっときれいなところで働きたい」とこぼした母の言葉を受け、28歳の若さで現在の工場を新築しました。「まあ大変だったよ。でも当時は売上が右肩上がりだったからね」と笑って振り返ります。
米粉と小麦粉、砂糖を練って蒸しあげるダンゴは、昔ながらの製法を守り続けています。この信念を大切にしながらも、少し余裕が出てきた3年目頃から、別の味で広げるならいいかなと、自身が好きな抹茶で新作を開発。こうして今のプレーン、小豆、抹茶の3種類になりました。「苦労?うーん…あったんだろうけど、忘れちゃった!」と破顔する高橋さん。「深川も人口が減って流れが変わっているけれど、味は守っていきたいね」。そう呟きつつ、今日も銘菓で時代を紡いでいます。
株式会社 高橋商事
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