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内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
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- アイデアマンな井上さん。秋冬限定のシュークリームは生地だけでも販売していて「ご近所のジャパチーズさんでソフトクリームを詰めてもらうと絶品だよ!」。買物公園一帯を盛り上げようという熱い心を持っています
一度は閉店したにちりんが再開してはや8年。立役者の井上さんは買物公園で障害者の就労を支援するNPOの代表で、利用者のおやつを買いに、同店によく立ち寄っていました。そうした中、前社長が高齢と後継者不在を理由に閉店を決めたことを知ります。多くの人から親しみを込めて「にちりんさん」と呼ばれる存在をなくしてはいけない、と奮起。すぐに職人に弟子入りを志願しました。
「最初は、そんな簡単なものじゃない!と怒られました」と苦笑い。けれど通い詰めるうちに熱意が伝わり、少しずつ作り方を教わるようになりました。もちは昔ながらの杵つき、手返し。全自動もちつき機にはないパワフルな杵の力で、滑らかでコシの強い生地に仕上げます。近ごろはクルミやヨモギなどの定番のほかに、季節の新商品にも注力。この秋は市内「いも屋永吉」の焼き芋で作ったさつまいも大福が人気を博しました。
新しい取り組みは他にも。今年閉業した市内新富「聖弘堂」の看板、お団子の味を引き継ぎ、来年1月から販売することになりました。「聖弘堂さんも継ぎ手がいなくてね。でも地域で愛された味を途絶えさせるのは忍びないから」と井上さん。職人が繋ぐ思いやりの心が、町の人々の懐かしい記憶も優しく守ってくれています。






















