山の幸編

肉厚なラワンぶきやキノコ類、たけのこ、厚揚げなどの具材が盛りだくさん。やさしい醤油の味わいが具材と米一粒ずつにしっかりしみ込み、どこか懐かしい香りが鼻を抜けて心がほっとするあたたかさだ。

歯触りよく揚げた舞茸は、大ぶりに割いてあるから食べ応えも抜群で、ひと口ごとに芳醇な旨みを感じられる。定番の天つゆや、シンプルに塩、醤油で深みを足すも良し、いろいろな味わい方で堪能したいな！

国産の山芋がたっぷりと入ったお好み焼き風の一品は、山芋の旨味をマヨネーズがコク深く引き立てている。九州産焼きあごの旨味がぎゅっと詰まった中に、いかやあおさ、紅ショウガが良い食感を刻むぞ。

和風だしのぷるぷる生地に浮かぶ黄金色の栗と、旨みの際立つ椎茸が秋の香りを運んでくれて、プリッと弾む海老や鶏肉の食感も心地よい。日本人なら毎日でも食べたい、季節の滋味を閉じ込めた一碗だ。