
大雪山の麓、碁盤の目状に田園風景が広がる東川町。多様な経済を展開する町民のライフスタイルを取り上げた書籍「東川スタイル」に続き、今度は行政による町づくりの具体的な取り組みを紹介した「東川町ものがたり」が出版されています。
「町が総力を挙げて書き上げました」と話すのは、現役の町職員である吉里演子さん。大阪出身の吉里さんは、高校生のときに出場した全国高等学校写真選手権大会、通称「写真甲子園」がきっかけでこの町に惚れ込み、移住を決意した一人です。冒頭のプロローグでは、吉里さんが外から見た町の特徴や移住にあたっての苦労話、町民の温かさに触れています。
続いて松岡市郎町長が、鉄道、国道、上水道の「3つの道」がない町としての独自の仕組みについて寄稿し、役場各課が主力産業の木工や「写真の町」としての取り組み、子育て支援などの教育現場の現状や海外交流、ふるさと納税の代わりに行っている株主制度、定住促進事業などを余すところなく綴っています。「この町の魅力はこの町に住む人々そのもの。良い意味でそれぞれが色濃く関わり合いながら暮らしています。この本を読んで、私のように東川に憧れを持ってくれる人が増えるといいですね」と吉里さん。また松岡町長は「これが先駆けとなり、他の自治体も町の取り組みや魅力を全国にPRして互いに競い合えれば、北海道全体の活性化に繋がるはず」と期待します。
書籍は、旭川市内書店または東川町道の駅「道草館」などで取り扱っています。問い合わせは新評論(電話03-3202-7391)へ。