レストランの味そのままに
看板の冷凍ハンバーグ販売再開

9月の火災で店舗が全焼し、現在休業中のレストラン「エスペリオ」(旭川市東旭川町上兵村)が、ハンバーグなどの冷凍食品の製造、販売を再開しています。

開業は1995年。代名詞ともいえるハンバーグやソフトクリーム、石窯で焼き上げるピザといった洋食メニューを豊富に揃え、地元だけでなく道内外にもファンの多い人気店です。3年ほど前からは店舗横に加工場を新設し、店で提供するハンバーグやスープの冷凍加工食品も製造していました。

今回の火災で店舗は消失してしまいましたが、加工場は火の手から免れました。「頭が真っ白になりましたが、加工場が無事だったことは不幸中の幸い」と代表の矢野竜二郎さんは振り返ります。水道や電気は店舗と繋がっていたため、約2カ月かけて引き込み工事をして、11月中旬、再開にこぎつけました。

現在製造しているのは、道産牛で作るハンバーグにキーマカレー、道産じゃがいもと興部町の有機牛乳をたっぷりと使ったポタージュの3品。オンラインショップをはじめ、旭川空港内の系列店ミルクスタンド・エスペリオや、コヤナギストアー(旭川市豊岡7条3丁目)、フィール旭川(旭川市1条通8丁目)地下1階の北野エースで販売しています。

1月31日(金)まで店舗再建に向けたクラウドファンディングを実施しており、現在、目標額を大きく上回る1千万円以上の支援金が寄せられています。矢野さんは「来年夏の再建を目指しています。皆さんと一緒に新たなエスペリオをつくっていきたいです」と力を込めます。電話不通のため、問い合わせはEメール( info@esperio.co.jp )で。